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DRI通信101~110号

創業者、椿正明の過去の発信のアーカイブです

【第110号】方法論の違い

2005/12/02

ロッテが勝ったり、すっきりした秋晴れの少なかった10月が終わりました。
弊社はこの10月3日で、創立20周年を迎えることができました。1990年
以降、情報システム衰退の10年といった傾向の中、皆様のご支援をいた
だき、おかげさまでなんとか生き延びることができました。
10月24日、DOA+コンソーシアム第3分科会では、弊社堀越が、THモ
デルについて、「処理が読める」などの特徴を交えて、紹介いたしました。

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【第109号】可視化

2005/11/01

お彼岸過ぎてようやく涼しくなってまいりました。
全般に景気は良いとのことですが、皆様のところはいかがですか。
9月27日、DOA+第3分科会が50名ほどの参加者を集めて行われました。
趣旨は、データモデルを、発案者以外の人が紹介するということで、PFU
の稲見さんがTM(旧T字形)について、分かりやすく紹介されました。有志
がDOA手法を、従来法で構築された環境のなかに、草の根的に持ち込ん
で変革を行う難しさが印象的でした。

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【第108号】属性の意味

2005/10/07

百日紅の紅が夏の終わりを告げ、朝夕すこししのぎやすくなりました。私は
鳥海山に行って、無理をして腰を痛めて帰ってきましたが、皆様この夏は
いかがでしたでしょうか。
このところ、学生やプログラム開発しか経験のない、データに関しては素人
の方にデータモデリングの説明をする機会が多く、これを自分の課題として
おります。そのとき、「システムとはプログラムの寄せ集めではない、むしろ
属性と属性間の関係の集まりである」という気持ちを伝えるために、次の
ような式を書いています。うまく通じますかね。
 SY≠ΣPG
 SY=ΣD*D (Dは属性/データ項目、*は関係のつもり)
なお、法政大学・イノベーションマネジメント科の公開講座(無料・18時30分
―20時)[データ中心アプローチによる情報システム分析・設計]後期は、
10月4日から1月17日まで12回行うことになりました。お申し込みは同科
の溝口教授のホームページhttps://www.hosei.org/kouza/S059001.php
をご参照ください。
(追記:既に申し込みは締め切っております。ありがとうございました。)

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【第107号】データモデリングと標準化

2005/09/01

台風が通り過ぎて、本格的な夏ですね。皆様お元気ですか。
7月14日のDOA+第3分科会には150人の参加をいただきました。当初
の目的「初心者にRDBについての正しい理解を持っていただく」も、アンケ
ートにおいて多数の「DOA+の手法を試してみたい」との回答をいただく
など、一応達成できた模様でした。7月25日の第1分科会では、DOA高度
化として、システム間で、やり取りされるメッセージの意味の流通を保証す
るために、メタモデルを議論していますが、もう少しこれまでの成果を調べ
ましょうということになりました。

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【第106号】データモデルのスコープ

2005/08/01

■システムの大きさ
多くの企業で、予算を用意し、システム開発プロジェクトが企画されます。
そのときのシステムの規模はどのようにして決められるのでしょうか。30年
の昔、BSP(Business System Planning)という手法がIBMから紹介されま
した。顧客企業のDBをどう設定すべきかをガイドする、IBMのIMS販売戦
略から生まれたものと思われますが、RDBの時代になって聞かなくなりま
した。10年前、ERPの時代になって、n個のアプリケーションがシステム化
の対象となりました。しかし、かならずしも全社がカバーされるわけでもなく、
他システムとの連携のありかたや、Monolithicで柔軟性に欠けるサブシステ
ム独立性の課題にどう対処するかなど、課題は多々残されています。最近
EA(Enterprise Architecture)が話題になっていますが、システムの大きさ
について「こうあるべき」の基準は見当たりません。
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【第105号】孤島システム対策

2005/07/08

DRI通信105号「孤島システム対策」        2005.6.1
大型のゴールデンウイークも終わり、本年度も軌道に乗ってきた頃かと思
われます。全般に「景気は良い」とのことですが、皆様のところはいかがで
しょうか。5月30日のDOA+コンソーシアム第1分科会は、データモデル
の標準化に関して3件すなわち、堀内先生から「メタデータとメタモデルの
動向−IRDSからMMFIまで」、大林さん(管理工学研究所)から「MOFに
関する2件」、岡部さん(東京電力)から「Metamodel for Ontology Registration」
のプレゼンがありました。内容に比し時間が足りなかったので、質疑は次回
6月27日(月)に行うことになりました。
■ 孤島システムとは
英語ではSilo Systemといわれますが、他システムとのデータの流通がう
まく行かないため、システムが孤立してしまう孤島システム問題は、1990
年代半ば頃から盛んに論ぜられるようになりました。ユーザの要求を汲み
取って、QCD(Quality, Cost, Delivery)の満たされたシステムが出来上が
っても、その後で他システムとのデータのやり取りを行うために、変換など
を含むインターフェースを用意する必要があるというのでは困る。このような
システムがひとつ二つなら対応できるとしても、これが10,20となってくると、
保守コスト、信頼性など、行き詰まり状態となってきます。

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【第104号】SI業の方法論再建のシナリオ(後編)

2005/06/16

DRI通信104号「SI業の方法論再建のシナリオ(続き)」 2005.5.9
発行が遅れました。5月2日と6日が、DRI20周年の特別休暇となったため
です。「20年経ってまだこんな規模?」という声と、「よくも20年続いた」という
声とが聞こえます。「商品がソリューションになってない、ROIが悪い」との指
摘があります。でも20年前にわれわれが支援させていただいて、20年間で、
私の勝手な試算ですが、コンサルフィー5千万円投入し、100億円は回収
した会社があります。このROIはどう計算するのでしょうか。このような商品、
あと2,3年で引退するCIOはどう評価し意思決定するのでしょうか。
■再建の条件
先回述べたように、理想とのギャップは通常非常に大きいのですが、基本的
条件は満たさなければなりません。方法論は何を(ドキュメント)、いつ(手順)、
誰が(体制)、を規定するわけですが、やはり個人差の出ない高品質の部品
を切り出すドキュメントが鍵となります。ドキュメントは、自然言語の文章やプロ
グラムのように順次トレースしなければ理解できない、いわば「順次記述ドキュ
メント」と、建築図面やデータ構造図のように一見して理解できる、いわば「状
態記述ドキュメント」とになりますが、レビュー効率の点で「状態記述ドキュメン
ト」が有利です。さらにレイアウト規則を導入し人間の優れたパターン認識能\n力を活用できるドキュメントは、エキスパートの経験が短時間で活用でき、高
品質を実現する上で極めて有効です。羽生名人が一目で形勢判断をする
ようなもので、モデルによる「可視化」のねらいは、まさにここにあると考えてよい
でしょう。

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【第103号】SI業の方法論再建のシナリオ(前編)

2005/05/11

DRI通信103号「SI業の方法論再建のシナリオ(前編)」 2005.4.1
3月後半の冷え込みで、桜は遅れているようですが、木蓮や雪柳があざ
やかに咲き、鶯が「どうだ、うまいだろう」というように、鳴き始めています。
2005年度のスタートです。花粉症のマスクが目立ちますが、あと少しの
辛抱です。がんばりましょう。
DOA+第1分科会(第3回)は3月23日、定義域をテーマに行いました。
私が定義域と属性の違いとその関係、とくに属性定義の品質を効率的に
上げるための定義域のあり方について述べた後、弊社堀越が過去のIRM
における実体験、また住友電工の中村氏が楽々フレームワークの適用に
際して採用しておられる定義域活用事例について話されました。また堀内
教授(東京国際大学)からは定義域やコードの標準化についての紹介と、
DOA+として定義域の標準を作成すべきとの提案がありました。
■ 解決策を考える前に
90年代初め、バブルがはじけた頃からでしょうか、「情報システムはコア
コンピタンスでない」との判断のもとに、ユーザ企業の情報部門のスリム化
が進みました。その結果、開発・保守要員の多くがSIerに移っていったよう
です。そしてそのSIerが先号に述べたような質的な問題を抱え、またユー
ザ企業も要件を正しく切り出せなくなって、トラブル発生を招いているようで
す。SIerだけで解決できる性質の問題ではないようです。そこで本号では、
ユーザ企業とSIer全体の問題として捉え、まず本来あるべき理想像を考え
てみることにします。

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【第102号】SI業での方法論の衰退

2005/04/01

DRI通信102号「SI業での方法論の衰退」 2005.3.2
風はまだひんやりしますが、陽の光は春の明るさになりました。風邪や花粉
を吹き飛ばして、せわしない期末を乗り切りましょう。
さて、DOA+コンソーシアムでは、2月15日、教育・普及を目的とする第
3分科会の第1回、「データモデリングって実際どうなの」を開催しました。
参加者は70名。はじめにテプコシステムズの国澤さんから基調講演があり、
その後パネラー真野(CAC)、堀越(データ総研)、渡辺(DBC)、稲見
(PFU)、佐野(NECネクサ)のみなさん、これをとりまとめる本村さん(ケン
システムコンサル)の名司会により、充実した内容になりました。かなり詳しい
報告がDOA+のWEBサイトに掲載されていますので、ご覧ください。
また、第1分科会第2回は2月28日、[アーキテクチャの整理とモデルメタ
構造]をテーマに議論しました。システム、DB、モデル、パターン、フレーム
ワークなどいろいろな言葉が登場しますが、人により、ときによりその意味や
相互関係が違い、かみ合わない無駄な議論が発生します。これを少しでも
解消していくために、まずどのようなアーキテクチャでこれらを考えているのか、
そのベースを整えるためでした。一度では無理でしょうが、そのきっかけが
多少はできたのではないかと思いました。
■方法論のShelfware化
2007年問題が取りざたされています。団塊世代以降のSEは、「出来上が
ったシステムに手を入れただけで、ゼロベースで考える力を持っていない」
などと言われます。われわれも、90年代はじめまでは、PLAN−DBの普及
を通じて、データモデルをベースに噛み合った議論のできる人が大勢育ち、
ユーザ会でも充実感のある議論ができていたのに、90年代半ば以降は、
そのような人がめっきり少なくなったように感じております。
一方、大手SIerの方法論なども名前は残っているものの、ほとんどShelfware
(棚の飾り物)化しているかに見えます。実際の開発は中小のSIerに任せる
ため、そのPMに強制することもままならず、QCD(Quality, Cost, Delivery)
だけに関心を持つ手配師となっていったかに見えます。

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【第101号】システム部門の文化の進化

2005/02/01

DRI通信101号「システム部門の文化の進化」 2005.2.1
ついこの間お正月だと思っていたのに、もう2月になりました。実感は2週間
くらいしか経ってない。「人生の、はじめのほうから見ると結構長いのに、終
わりの方から振り返るとあまりにも短い」とか。ほんとですね。
2005年の第1分科会が動き出しました。
(詳細はDOA+コンソーシアムのウェブサイトをご確認下さい。)
24日、DOAを議論するときに、前提としているアーキテクチャについて、MSの萩原さん、椿、東京国際大学の堀内さんがプレゼンして、議論しました。予想通り多岐にわたるアーキテクチャがでてきてまとめきれず、2月28日もう1回やることにしました。
■システム部門の文化
強いシステム部門は、進化したシステム部門の文化を築き上げています。
先進的なIT技術を消化し、過酷なユーザニーズの変化に前向きに取り組み、
成功させて成長を続けていきます。弱いシステム部門は、ビジネスニーズに
応えるために、コンサルタントやSIerの支援を得て、先進技術に取り組みま
すが、失敗したり、成功したとしても大変な時間やコストの犠牲をともなった
上で、となります。中学生が大学受験しても合格がおぼつかないように、弱い
システム部門のままで、ERP、SCM、CRMなどに取り組んでも、所期の成
果を得ることは容易でありません。システム部門の文化とは何か、これを進
化させるにはどうすべきか、など考えてみます。

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