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DRI通信71~80号

創業者、椿正明の過去の発信のアーカイブです

【第80号】情報システムのサイエンス・工学

2004/12/27

DRI通信80号「情報システムのサイエンス・工学」   2003.5.1
桜が咲いて1ヶ月経つと、緑、緑、緑のゴールデンウイークです。皆様お元気ですか。
システムを開発するときは、「10年先は分からない、とりあえず5年くらい先を考えて」と構想を立てるけれど、できてしまえば10年も15年も使い続ける。そうすると生き残っているシステムは皆賞味期限を過ぎたものばかりとなってしまう。このジレンマをどう解決すべきなのでしょう。
ところで5月20日(火)K2W勉強会を行います。テーマは「オブジェクト指向アーキテクチャとDOA」です。MSの萩原さんから「DOAと.NETのSOAの融合」また豆蔵の萩本さんから「J2EE、.NETアーキテクチャをベースとするオブジェクト指向開発」のプレゼンがあります。ご出席になりたい方は会員登録の上お申し込みください。
さて今月は「やはり勘と経験の世界」と言われてきた情報システムへの、サイエンスやエンジニアリングの適用はどうあるべきかについて考えてみました。
■ 情報システム
ここで「情報システムとは、企業などの業務アプリケーションシステムを指す」ことにします。ソフトウエアパッケージならばテレビや自動車の仲間かもしれませんが、オーダー品として建物やプラントの仲間として位置づけるべきものを考えます。実際その建設にかかわるSI業のデータ構造は、建設業/プラント建設業のデータ構造と酷似しています。
これら「ものづくり」にかかわる製造業・建設業では、電気工学、機械工学、建築工学、化学工学などの工学があり、図面の書き方が決まっていて、これをベースにユーザ要件/RFP(Request for Proposal)がつくられます。ところが情報システムの場合は、これに類する工学や図面の書き方が確立していません(情報工学という言葉はあっても内容が整っていないようです)。まだまだART、属人的な職人技から脱していません。今回はこれをテーマに考えてみたいと思います。

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【第79号】システムの可視化

DRI通信79号「システムの可視化」           2003.4.1
イラク戦争の最中ですが、桜が咲き始めました。厳しい2002年度でしたが、
おかげさまでなんとか2003年度を迎えることができました。皆様はいかがでしたでしょうか。
インフラというとハードやネットワークを想定される方も多いようですが、われわれはメタやコードを中心にしたデータインフラを対象としています。標準化という縁の下の力持ちのような仕事なので、地味で即効性に欠け、それゆえにビジネス的に難しいのかと理解しています。しかしこれがあってはじめて、変化に即応する情報システムが構築できると、今年度もがんばって行きたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。
■ いろいろなシステム
システムというと、コンピュータを用いて実装された情報システムを想定される方も少なくないかと思われますが、ここでは一旦、交通システム、社会システム、生態系システム、さらには化学プラントや建物などを含めて、もっと広義に捉えるものとします。一般に大規模かつ複雑なため、要素とその相互関係に分解して取り扱われるといった共通点を持ちます。

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【第78号】意思決定データ

DRI通信78号「意思決定データ」           2003.3.3
東京地方、雪は積もりませんでしたが、冬らしい冬で、桃が咲くにはまだ間がありそうです。秘策を講じていましたが、私もついに風邪にやられました。皆様はいかがですか。
2月6日には恒例の「データベース特別研究会」を行いましたが、多数ご参加いただき、また、奥井規晶様(ベリングポイント)、中山嘉之様(協和発酵)、はじめ時機を得た、実のあるご講演をいただき、大変好評を頂くことができました。
■インプットデータ
われわれがコンピュータを使うとき、キーボードやマウスを使ってインプットをするわけですが、そのインプットするデータは、次のように分類できます。
A.コンピュータの使い方に関するデータ(パスワード、プログラム名、ファイル名など)
B.コンピュータにストアさせるデータ
B1.リソースデータ
B11.定義データ(品番マスターや顧客マスターなど)
B12.ビジネスルールデータ(標準単価、発注点、標準出荷倉庫など)
B2.イベントデータ
B21.観測データ(POSデータ、受注データなど)
B22.意思決定データ(販売予測データ、発注データ、人事考課データなど)
C.コンピュータに送信させるデータ(EMAILの内容など)
今回はこのうちのB22.意思決定データについて考えて見ます。

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【第77号】業務アプリケーションのユーザ要件定義

DRI通信77号「業務アプリケーションのユーザ要件定義」 2003.2.3
厳冬の中にも、梅がほころび、日が少し延びて、春の近いのが感じられます。ひどい風邪にやられている人が目立ちますが、皆様いかがですか。
情報システムの世界にも流行があるのでしょうか、一時ERP、OOなどに押され気味だったDOAが、このところB2B、EAI、WEBサービスなどの広域統合問題解決の鍵として、再び注目されるようになったように思われます。先週行われたK2W勉強会では、新会社メタジトリの丸山則夫、松本聰両氏から、アパレル業界のデータ流通のためのリポジトリ応用の紹介がありましたが、これも鍵はXMLのタグの標準化のためのデータ項目の標準化というDOA問題でした。
ちょっと蒸し返しと思われるかもしれませんが、今月はこのテーマ「業務アプリケーションのユーザ要件定義」を選びました。業務アプリケーションを考えるときのスタートポイントを決める重要なテーマですが、その内容が人によって意外に違っていて、困ったからです。
■ユーザとは
まず「ユーザ」の捕らえ方ですが、「ユーザ会」などのイメージから来るのでしょうか、ハードメーカやSIベンダーなどですと、SEなど情報システムの専門家が含まれていたりすることがあります。この人たちを「業務アプリケーションのユーザ」と考えるのは妥当ではないでしょう。

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【第76号】データベース通信場

DRI通信76号「データベース通信場」        2003.1.6
あけましておめでとうございます。
2002年は北朝鮮、イラク、不況と不穏のうちに過ぎていきましたが、今年はどんな年となるのでしょう。田中秀征元経企庁長官によると、このデフレは東西経済圏の統合から来るもので、「質実国家」を目指さなければならない、との指摘があります。となれば、情報問題も短期的な先送りでなく、問題の本質を見極めた、抜本的な対策が必須となってくることかと思われます。健康に留意して、厳しさの予想される2003年、強い情報システムを目指して、元気に立ち向かって行きましょう。
データベース(DB)は、今ではリレーショナル(RDB)が主流ですが、初めはTOTAL、IMSなどを用いた構造型DBでした。フラットファイルでは扱えない受注―受注明細や部品表(BOM)といったデータ構造が扱えるということで普及していきました。そのDBは、そのアプリケーション専属のデータの入れ物であって、複数アプリケーションによるデータの共用のためという発想は、まだほとんどありませんでした。

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【第75号】情報システム部門の役割その2

DRI通信75号「情報システム部門の役割その2」 2002.12.2
短い秋が過ぎて、早めの冬がやってきました。12月の声を聞くと、時の過ぎるのが速く「老年老いやすし」の感ひとしおです。
今年のK2W(Know What are the problems and Who know them)勉強会はアプリケーション・アーキテクチャを主題としてやっていますが、11月12日は東洋ビジネスエンジニアリング中村尚志(一世)さんの「ERP・レガシー共存のアーキテクチャ」に関する熱演で、参加の皆様方には十分ご満足いただけたようでした。次回は1月30日の予定です。ご興味のある方は是非会員登録(会費無料)していただきたいと思います。
73号でユーザ企業の情報システム部門の役割を論じ、74号で開発・保守を請けるSI業の対応について考察いたしました。本格的な調査を行ったわけではなく、日頃見聞きしたことを整理しただけで、皆様の認識とどの程度一致しているか、若干の不安もありましたが、かなり当たっているとの評価をいただきました。
■各氏の声を整理して
そこで今月は、コメント頂きました皆様方−峯岸輝明(住友金属)、新藤一豊(日揮情報)、油谷泉(SCS)、堀越雅朗(DRI)、小西了(NSRI)、長谷川泰司(DRI)、丸山則夫()、小松昭英(名商大)、長谷川兆秀(大和総研) 、上野則男(システム企画研修)、戸田忠良(戸田ソフトウエア事務所)ら各氏(敬称略)−の声を整理しながら、情報システムのありかたを考えてみたいと思います。

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【第74号】大手SI企業病

DRI通信74号「大手SI企業病」      2002.11.1
桜の葉はすっかり落ち、紅葉が平地に降り始めました。流感で1週間低空飛行を
して、やっと治ってきました。今年のはしつこいようですから、ご用心ください。
ことのほか厳しい不況をかみ締めていますが、皆様いかがですか。情報関係、
全般には悪くないとのことですが、膨大なレガシーを抱え、「遅い、高い、ト
ラブル」情報システムの根本問題の解決への道はまだまだのようです。がんばりま
しょう。
■開発の主役は大手SIに
ERP、SCM、CRMなどの3文字英語が象徴するように、対象とすべきシステムの大きさが、ここ10年で1ランク上がったように見えます。そして情報システム部門の弱体化、またそのパッケージやSIサービスに関する調達部門化は、これと軌を一にするものに見えます。となると開発の主体は、SI業、それも大規模プロジェクトのリスクヘッジの観点から大手SI業、にシフトしていくことになります。情報システム開発の主役は大手SIとなる、その大手SIが日本の情報システムのレベルを決める。そんなことから、やや語弊のあるきらいはありますが、今回は「大企業病」ならぬ「大手SI企業病」として問題をとりあげました。

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【第73号】情報システム部門の役割

DRI通信73号「情報システム部門の役割」 2002.10.1
彼岸花の赤と金木犀の香りがお彼岸を送ると、急に涼しくなってまいりました。
世界不況の中、皆様の02年上期はいかがでしたでしょうか。
暗黒大陸化したレガシーシステムの重圧は、増大する地球の炭酸ガスと同様なか
なか手ごわいもののようですが、解決の道を求めてがんばっていきたいと思います。
■弱体化する情報システム部門
成長を当たり前とする時代が終わって、M&A、カンパニー制、組織の再編や統合が日常
茶飯事として行われるようになってきました。リストラと称する人員削減が、情報システ
ム部門にも一律に行われたりします。経営にとっての情報の重要性は、低くなるはずもあ
りませんが、情報システム部門−親会社の仕事しかしないシステム子会社を含む−への評
価は、むしろ低くなることすらあるかに見えます。そこで今回は情報システム部門の役割
について考察いたします。

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【第72号】3種類の言語つづき

DRI通信72号「3種類の言語つづき」            2002.9.2
さすがの猛暑も、台風13号以後勢いを失い、しのぎやすくなってまいりました。8月20日のK2W勉強会は、30人以上の盛況で、
札幌スパークルの桑原さんの実践経験に基づく迫力あるお話に[目から鱗]との感想も聞かれました。
データの流通を、1メインフレーム内から、C/S内、さらにWeb環境内と拡大すべくITが進化する一方、分社化、M&A、
アウトソーシング、SCM、CRM、連結会計など組織・業務環境が激変します。この変化と成長へのお荷物にならない情報システムを
如何に造るか。これが今の最大の戦略的課題と、あらためて認識させられた次第です。
さて今月は、先月の「3種類の言語」についての2件のコメントを紹介させていただくことにしました。
■ 戸田忠良氏(戸田ソフトウエアオフィス)
本稿の結論に賛成です。テーブル言語の活用を上流の設計から利用すべきと思います。
テキスト言語(特に自然言語)による設計文書の作成とそれを使った人間VS人間、ま
たは人間VSコンピュータ間のコミュニケーションの非効率性が、現在のシステム開発
の最大の問題点です。

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【第71号】3種類の言語

DRI通信71号「3種類の言語」            2002.8.1
7月10日の弊社セミナー、創業以来始めて[札止め]とさせていただきましたが、
事例発表も[広域統合はこの方向で間違いない]を確信させる内容で、大変うれしく思いました。
標準化を実践する企業文化が前提になりますので、地道な活動ですが、高品質とスピードを求めて、
さらにがんばっていきたいと勇気づけられました。暑さの盛りを迎えますが、皆様のご活躍を期待いたします。
さて今月は、3種類の言語の特性から、情報システムの仕様(What)にかかわるコミュニケーションは
如何にあるべきかを考察します。言語とはコミュニケーションの道具ですが、その形式から
・ テキスト言語
・ 図面言語
・ テーブル言語
の3つに分類できると私は考えます。一般の論文もこの3つで構成されています。コミュニケーションの
種類としては、
a.ユーザとシステム設計者
b.システム設計者とプログラマ
c.プログラマとコンピュータ
を考えます。トップマネジメント/スポンサーとユーザの間のコミュニケーションなどはWhatというよりも
Whyにかかわるものであるため、ここでは除きます。

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