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DRI通信31~40号

創業者、椿正明の過去の発信のアーカイブです

【第40号】デフォルメが過ぎているのでしょうか

2004/12/26

DRI通信40号「デフォルメが過ぎているのでしょうか」 2000.1.1
皆様あけましておめでとうございます。
Y2Kとかで会社に詰めておられた方も多かったのかと思います。ご苦労様で
した。3月末までは気が抜けないのでしょうが、このまま泰山鳴動鼠一匹だと
いいですね。そう祈りましょう。
先月はDQ、すなわちデータ品質に関する報告でしたが、Y2KもDQの特殊
ケースかと思われます。すべて成果物については質と量が問われるのが常です
が、情報システムについては、ステップ数など量は表現されても、質を表現す
る数値がない。しかも東京都庁のような建造物ならその質は見て分かるのに、
システムはInvisible、目に見えないので一層始末が悪い。ISOの認定も質の
保証としては全く間接的でしかありません。
DQは、多くの場合、システムの柔軟性の指標となります。それは企業が新し
い状況にどの程度迅速に対応できるかに関わるわけですが、これが企業収益に
どの程度影響するか、簡単に計算できないところに難しさがあるようです。
■大規模システムは大手SIが担当
さて今月は大規模システム開発の実態について、コンサル現場の知見に基づく
私なりのややデフォルメされた仮説を述べ、皆様のご意見を頂きたいと考えま
した。

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【第39号】DQ会議参加報告

DRI通信39号「DQ会議参加報告」 1999.12.1
いよいよY2Kも大詰めになりました。大分後ろ向きのお金も使いましたので、
ノストラダヌスのように、何事もなく過ぎ去る事を祈ります。
先月は「概念先行」として、実装独立の意義を述べましたが、「論理明解で
すっきりします、特に私は業務出身ですので印象的です」、「概念と物理を分
けて関係づけるとのお話は薄々思っていたことを明快にしていただいたと
言う思いです。」というご感想をいただく一方、「私の概念と椿さんの概念が
微妙に違う」とか、さらに「私が最近狙っているものとは少し違っていて、
別な世界にいる感じがします。伝統的な大工の棟梁が、家の建て方はこうある
べきだ、と鯨尺を振り回している隣で、次々と生まれてくる新しい2By4の技
術の家が組み立てられているようなもの、・・貴兄が、浦島太郎にならないこ
とを、願っています。」といったご忠告まで、いろいろありがたく承りました。
さて今月は、弊社若手コンサルタント椿高明からの第3回データ品質国際会議
参加報告をお伝えいたします。

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【第38号】概念先行

DRI通信38号「概念先行」 1999.11.1
金木犀が散り、セイタカアワダチソウも盛りを過ぎて、遅い秋が進行していま
す。10月10日に海での泳ぎ収めをしましたが、まだあちこちクラゲに刺さ
れました。ジョギングがようやく楽になり、スキーシーズン前のトレーニング
となります。小渕政権は財政赤字を積み増しながら日本経済を維持しています。
われわれは赤字解消と必死にがんばっていますが、皆様はいかがですか。
■レイヤードアプローチ
われわれは、「データ先行、概念先行、リソース先行のレイヤードアプローチ
は、システム開発の鉄則である」と考えていますが、今月はこのうちの概念先行
について考察します。
データ先行すなわちDOAは、ようやく大方の市民権を得てきたようです。
DOAとはインターフェース先行です。インターフェースを先行して決めれば、
これを介して動くプロセスは独立した存在になり、その動き方を事前に規定し
たり、コンカレントに動かしたりすることができる。

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【第37号】DOA成功のシナリオ

DRI通信37号 「DOA成功のシナリオ」 1999.10.1
いつまでも熱帯夜の続く暑い9月でした。DOA、ビジネスモデル、データインフ
ラ整備などますます重要になるはずですが、不況、Y2K、ERPへの対応が悪か
ったためでしょうか、厳しい上半期でした。不可解な円高が始まっていますが、み
なさま如何ですか。
先月は、文化の異なる大規模システム間のデータ流通を考えるために、インター統
合の考え方を提案いたいしました。数人の方からコメントをいただきましたが、最
近「勝者のデータベース経営戦略」(NTT出版)を著わされたNTTコムウエア
の丸山さんからのコメントの一部を箇条書きで紹介いたします。
・ インター統合は今後のデータモデリングのビジネス展開にとって重要。そこに完
成は有り得ずビジネス変化に追随する柔軟なモデル論が必要。
・ イントラ統合は統制指向。インター統合には自律が重要。
・ コミュニケーションのため、なんらかの標準化は必要だが、初めは片言英語でよ
しとする。
・ 変化を受け入れられるモデルにXMLが解決の鍵を握っているのでは。
さて今月は、われわれの携わった400件のDOAプロジェクトを振り返って、最
後にその成功のシナリオを纏めてみたい。

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【第36号】イントラ統合とインター統合

DRI通信36号 「イントラ統合とインター統合」 1999.9.1
久しぶりに夏らしい夏、期待していたのですが、丹沢湖の事故と同じときに山
に出かけたのが運悪く、2610mの千枚小屋まで行って雨のなか、ずぶぬれにな
って帰ってきただけでした。皆さんの夏休みはいかがでしたか。
先月は、データベース・アーキテクチャを論じたのですが、コンサルタント
戸田忠良様,NTT東日本横山様、アプリ本吉様からコメントをいただきました。
紙面の都合から、戸田様のコメントの一部の紹介させて頂きます。
■戸田忠良様より
…最近、通産省が産業構造審議会で情報処理技術者の分類を変えると発表しまし
た。「ユーザー側には、CSO(Chief Strategy Officer)という経営戦略の責
任者を置くべき、またベンダー側では「ITコーディネータ」と称する経営や
業務とITをつなぐ技術者が必要」としています。…今回の答申には、日本の
企業が情報技術を適切に取り入れないと、米国に完全に置いていかれるという
危機感が出ています。
そのような文脈で今回の論考を見ますと、まさに、ITコーディネータが必要
とする「データベース論」を論じられていると感じました。つまり、経営や業
務を論じるためのデータベース論が有り得るということです。

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【第35号】データベース・アーキテクチャ

DRI通信35号「データベース・アーキテクチャ」  1999.8.1
盛夏、きりぎりすや蝉の元気な声を聞くと、暑くても何かほっとするこの頃
です。皆様、今夏はいかがお過ごしでしょうか。私はもう何年も、土日も仕
事を持ちかえってあくせくしていますが、今年は思い切って南アルプスの赤
石岳に登ろうかと計画しています。
時折,[DRI通信を楽しみにしています]とのメールをいただきます。やは
りそうなるといいかげんには書けないと、ついA4、2ページ以内の目標を
超えて長くなり勝ち、努力はしていますので、ご勘弁ねがいます。
さて今月は、私なりの「データベースアーキテクチャ」について、紹介して見
たいと思います。この用語は、私は1981年、日本システミックス時代の
「IRMニュースレター」で紹介していますが、その概念が一般に身近なもの
でないためでしょう、まだ一般化していません。しかしますます重要な概念に
なりつつあるように思われます。

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【第34号】レイヤードアプローチ

DRI通信34号「レイヤードアプローチ」  1999.7.1
予定していたコンサル案件が、蜃気楼のように消えたり、延びたりして、今期
も前途多難ですが、皆様のビジネスはいかがですか。
第3回七夕会は、案内後3日でほぼ満杯になり、お断りする方も出て大変申し
訳ありませんでした。費用の関係で場所が限られるためと、ご勘弁願います。
前回は3種の「データのからみ」を述べましたが、「大体同意できるが」と
いったレスポンスをいただきました。この3種は、Coddの言うData
Integrityの
延長線上のものと考えられますので、私はこれを
 ・EI:Entity Integrity
 ・RI:Referential Integrity
 ・DI:Derivation Integrity
のように呼びたいと思いますがいかがでしょうか。

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【第33号】データのからみ

DRI通信33号 「データのからみ」 1999.6.1
梅雨と株主総会の季節となりました。景気もユーゴの戦争も、またカレー事件
もオームも、そして受注案件もみなペンディングのまま推移して鬱陶しいこの
ごろです。皆様は如何ですか。
いつも時期はずれで、クレームの出ていた七夕会(DRI通信読者同士のFace
to Faceの議論の場)は、このところお休みでしたが、7月5日(月)16時か
らDRIにて開きたいと思います。今回は「リポジトリのメンテナンス」にし
ます。追って詳細をお知らせいたします。
さて今月は、データのからみについて考察します。ビジネスの状態やこれを実
現する仕掛けの状態がDB――DBMS上のデータだけでなくVSAMや
EXCEL上のデータも含めて――に表現されますが、One
fact in one
place でかつ個々のデータが独立ならば、DBのメンテナンスは極めて容易に
なります。意義のあるデータを忘れずに観測し、速やかに反映しさえすれば良
いからです。

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【第32号】データ標準化についての誤解

DRI通信32号 データ標準化についての誤解
1999.5.1
新緑が一日一日色合を変える今日このごろでございます。自然の営みは、戦争や
選挙に関係なく、安心できますが、皆様のビジネスはいかがでしょうか。小渕さ
んの対症療法が、問題を先送りしているだけでなければと心配になります。
31号の「戦略と戦術」について、独立コンサルタント戸田忠良さん(EMAIL
fwhe4979@infoweb.or.jp,)から、次のような厳しいご感想をいただきました。
……………………………………………………………………………………
日本人は、戦略の話を好みません。それは、戦略とは「闘う環境自体の変更を企
図するもの」であり、戦術は「与えられた環境での最適な闘いを企図するもの」
であるからです。
日本人は、環境を変えることに基本的に恐怖を抱きます。現在の日本を取り巻く
恐怖は、自分の知っている世界が崩壊する恐怖です。つまり、戦略的な変化に対
しての恐怖です。
特に、それが外部からもたらされるのならともかく、日本人の中から出てくる時
には、絶対に認めないようです。織田信長に対する「世の中を根こそぎ変革する
ことへの恐怖」が明智光秀の反逆を生んだように思います。

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【第31号】戦略と戦術

DRI通信31号 「戦略と戦術」 1999.4.1
桜が咲いて、新年度が始まります。昨年度は弊社も厳しい決算を強いられること
になりました。DOAでは、情報システムについて標準データから構成された画
面・帳票がその製品であると考えます。このためその文化を持つ製造業−それも
官庁的でない−に広く受け入れられてきましたが、その製造業が不況のダメージ
を受けたことが、2000年対策やERPに劣らず大きかったかと思われます。
しかし21世紀,DOAなしでやっていかれるはずもありません。データインフラ
を作り、運用し、メンテする、技術的・教育的・マネジメント的ノウハウの開
発・蓄積・普及に、弛まずがんばりつづけたいと考えております。
先の号外について、三菱製紙田中晃様より、「今般の「DRI通信<号外>」
は、私にとっては待ち望んでいたものです。大袈裟ではなく、非常に感激してお
ります。…昨今、ERPあるいはDWH(場合によっては両方)の導入を検討す
ることが、IT部門のミッションあるいはトレンドと云われております。しか
し、この「BMHub Architecture」(本来のDOAだと考えますが)の考え方が定
着すれば、BMHubをベースにした「概念DB」を作ることが先決であることが「常
識」になるものと考えます。この「概念DB」が出来れば、ERPのカスタマイ
ズの発生や、生産管理ではSAP社のR/3ではなくBAANあるいはOracle
Applicationsを導入せざるを得ないといったことが、「問題」ではなくなるもの
と思っております。…」また、帝人システムテクノロジー安原様より、「オープ
ン化の英断を支援します。」など励ましの言葉をいただきました。ありがとうご
ざいました。

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