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【データ管理者(データアドミニストレータ)/データベース管理者(データベースアドミニストレータ)の人材像】

IT職種の人材像を、ITスキル標準V3(著作:経済産業省, 独立行政法人 情報処理推進機構)に照らし合わせて確認してみましょう。


データ管理者/データベース管理者とは

「データ管理者(データアドミニストレータ)」「データベース管理者(データベースアドミニストレータ)」は、共有資源としてのデータベースの管理を専任する職種です。
1970年に発行されたIBMユーザ団体、GUIDEとSHAREによる「データベースシステム要望書」に「DBA(database administrator)」として明示されたのが最初で、1973年にGUIDEが「データベース管理者要望書」をまとめています。
その際、GUIDEレポートなどに示された管理業務があまりに広域にわたるため、一人の人間が具備できる能力を超えているとの指摘から、データ管理者(DA:data administrator)は、データそのものの管理を、データベース管理者(DBA:database administrator)は、データベースの管理を分担し、分けて呼ぶようになりました。
システムの開発工程では、データ管理者が、業務の実世界から概念設計を行い、システム化の範囲で論理設計を行い、データベース管理者が、論理データモデルから物理設計を行い、データベースを構築。また、構築後のデータベースの運用設計および運用保守を行うといった分担もあります。
ITスキル標準V3では、データ管理者(データアドミニストレータ)/データベース管理者(データベースアドミニストレータ)といった職種は設定されていません。
「ITスペシャリスト」や「アプリケーションスペシャリスト」の職種の一部という位置づけです。

ITスキル標準の職種定義

ITSS定義 :ITスペシャリスト

ハードウェア、ソフトウェア関連の専門技術を活用し、顧客の環境に最適なシステム基盤の設計、構築、導入を実施する。
構築したシステム基盤の非機能要件(性能、回復性、可用性など)に責任を持つ。
IT投資の局面においては、開発(コンポネント設計(システム)、ソリューション構築(開発、実装))及び運用、保守(ソリューション運用(システム)、ソリューション保守(システム))を主な活動領域として以下を実施する。

  • 開発
    • システムコンポネントの分析、設計
    • システムの構築、導入
  • 運用、保守
    • システムの運用
    • システムの保守

当該職種は、以下の専門分野に区分される。

  • プラットフォーム
    • ソリューションの基盤となるシステムプラットフォームの設計、構築及び導入を行う。
      ここでのプラットフォームとは、ハードウェア、オペレーティングシステムや関連するシステムソフトウェア及びミドルウェアであり、システム開発、アプリケーション開発の 前提となる基盤システムである。
  • ネットワーク
    • ネットワークの構成要素、ネットワーク網、キャパシティ、障害回避手段などの設計、構築及び導入を行う。
  • データベース
    • データベースの論理設計、物理設計、回復管理などの設計、構築及び導入を行う。
  • アプリケーション共通基盤
    • システムにあったソフトウェアアーキテクチャやフレームワーク、および、共通ライブラリの設計、実装を行なう。
      また導入したライブラリの管理、ソフトウェアの品質管理、開発環境の決定、アプリケーションの開発ツールの作成、導入を行う。
  • システム管理
    • ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションを含めたシステム運用、管理の設計、構築及び導入を行う。
  • セキュリティ
    • 企業内、企業間で必要とされるセキュリティ機能、セキュリティのためのコンポネントなどの設計、構築及び導入を行う。

ITSS定義 :アプリケーションスペシャリスト

業種固有業務や汎用業務において、アプリケーション開発やパッケージ導入に関する専門技術を活用し、業務上の課題解決に係わるアプリケーションの設計、開発、構築、導入、テスト及び保守を実施する。
構築したアプリケーションの品質(機能性、回復性、利便性等)に責任を持つ。
IT投資の局面においては、開発(コンポネント設計(業務)、ソリューション構築(開発、構築))及び運用、保守(ソリューション運用(業務)、ソリューション保守(業務))を主な活動領域とする。

当該職種は、以下の専門分野に区分される。

  • 業務システム
    • 業務に関するユーザの要望を分析し、業務システムの設計、開発、運用、保守を行う。
      IT投資局面における活動領域では、当該業務ソリューションに関する以下の作業を実施する。

      • 開発
        • アプリケーションコンポネントの分析、設計
        • アプリケーションコンポネントの開発、実装、テスト
      • 運用、保守
        • アプリケーションコンポネントの運用
        • アプリケーションコンポネントの保守
  • 業務パッケージ
    • 適用業務パッケージの機能とそのポータビリティーを十分に理解した上 で、業務に関するユーザの要望を把握し、パッケージのカスタマイズ、機能追加、導入及び保守を行う。
      IT投資局面における活動領域では、当該業務パッケージに関する以下の作業を実施する。

      • 開発
        • 詳細フィット&ギャップ分析設計
        • 要求仕様に合わせたカスタマイズ設計(追加機能設計を含む)
        • 追加機能開発(カスタマイズで実現出来ない部分の追加開発)
        • パッケージコンポネントの実装、テスト
      • 運用、保守
        • パッケージコンポネントの運用
        • パッケージコンポネントの保守

データ総研が考える「データ管理者」「データベース管理者」の人材像

データ管理者やデータベース管理者は、データの分析と定義、データベースの文書化、データベースの定義と生成、データベースの維持などを行う職種です。
企業活動そのものコンテンツであり、共有資源であるデータベースは、そのサービス範囲やライフサイクルの面からも、特定なアプリケーションやプロジェクトに任せるべきではありません。データベースの一貫性、完全性、整合性を維持するためには、資源管理者として専任の体制、もしくはこれに相当する仕組みが不可欠です。

データ管理者、データベース管理者は、自社のデータについての総合責任者です。
全社的な立場で企業活動のデータの意味を掌握し、データの品質を保証し、データの効率的な利用を実現する管理の枠組みを開発・維持することが使命です。
具体的には、

  • データ資源に関する長期目標の策定、方針・標準・手順の設定
  • データ要求の識別

の二つの実行を求められます。

一つの企業において異なる複数のシステムが存在していることは現実的に多くあります。
また、全体最適化したシステムを目指そうとして、システムの再構築を実行する企業も多くあります。
近年の大規模複雑化した状況の中、データ管理者、データベース管理者は、企業全体のデータの意味、データ構造を把握した上で、データ資源の品質を保ち、データの整合性を保証する遂行力、技術的マネジメント力が求められます。

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