システム資産の変化対応力が事業パフォーマンスを決める

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2007年夏-「システム資産の変化対応力が事業パフォーマンスを決める」~見える化・迅速化・保守プロセス改善・情報品質向上~

<終了報告>
去る2007年7月5日(木)、アイビーホール青学会館にて「夏季特別開催セミナー『システム資産の変化対応力が事業パフォーマンスを決める』」を開催し、ご好評のうちに閉幕いたしました。
今回も豊富な経験の持ち主が集結、どの講演も内容が濃く、ご参加いただいた皆様にはご満足いただけたご様子でした。

1.システムライフサイクルを通したモデルマネジメントの実施(日揮情報システム株式会社 飯島 雅様)
社内システムにおけるデータ品質の維持・向上の取り組みについてご紹介いただいた。

  • ソフトウェアエンジニアリングは、POA→OOA→SOAと移り変わっているが、そのベースにはデータがあり、DOAのコンセプトは必要である。社内のシステム開発方法論でもこの考え方を採用している。
  • 最近開発が完了したシステムでは、開発担当者がデータモデルを把握していることにより、ユーザ要求に対してその場で判断することが可能であった。その結果、後戻りなく、予定期間及び工数でプロジェクトは完了した。
  • データに関しては、ネーミングルール、データモデル、データ定義書を管理しており、プロジェクトを横断してデータ品質の維持管理をするために、DA(Data Administrator)を設置し、日々チェックしている。
  • DOAの定着には非常に苦労している。教育のみならず、プロジェクトを通して成功体験を味わってもらうことが大切である。

2.生保会社における開発・保守生産性対策の事例紹介(株式会社データ総研 市堀 誠治)
データ管理の実施的な方法について事例を通して具体的にご紹介した。

  • 保守の問題を解決するためには、情報システムの可視化、知のリポジトリ化、共通言語の構築が必要である。今回は、共通言語であるデータ辞書の構築事例を紹介する。
  • データの業務的な意味や制約は用語ドメインと呼ばれる共通部品にて管理し、データ項目では、用語ドメインとの関係と物理的な制約を定義した。
  • 今後、保守の現場でデータ辞書を活用することにより、データ品質の向上と情報システム部門のナレッジとしての定着を目指したい。

3.世界の3Mとしての情報資源管理(IRM)の実践とSOXへの対応(住友スリーエム株式会社 中村 隆夫様)
見える化の本質と、ITのSOX対応についてご紹介いただいた。

  • 見える化には、管理の見える化と現場の見える化がある。本当の問題は現場で発生しているため、課題を解決するためには現場の見える化が必要である。
  • 物と情報が一致し、また各拠点間の情報を共有化できるようなITの仕組みを導入して、現場の見える化を実現した。
  • ソフトウェア管理も製造管理と同様に、適正な在庫管理をするべきであるとの考えから、データ辞書とプログラム辞書を管理。設計変更に伴うソフトウェア変更や維持管理の自動化により、維持コストの削減が実現された。
  • ITの見える化により、SOXのコントロール対象が明確になっている。IT資源管理が行われていなければ、対応が非常に難しかったであろう。

4.データ品質管理に向けた全社メタシステム構築(KT FREETEL CO.,LTD. Oh JinSoo様)
全社メタデータシステムの概要と構築、活用についてご紹介いただいた。

  • メタデータシステム構築にあたり、まずは全社データ管理体系を確立することが重要であった。全てのDBのネーミングルールの調査等、かなりの時間を要した。
  • メタデータシステムは、メタポータルと呼ばれる統合された単一ビューからアクセスする仕組みになっている。データ辞書、データモデル、テーブル、アプリケーションなどのメタデータを管理しており、影響分析及びデータ品質管理などに利用している。
  • メタデータシステムにより、データ品質が大幅に改善され、知識共有によりIT要員へ情報引継ぎが容易となった。
  • 今後は、開発成果物や個人的な作成資料なども含めて、ナレッジとして共有したいと考えている。

5.全社情報システムアーキテクチャ(株式会社データ総研 椿 正明)
THe EDWアーキテクチャの考え方についてご紹介した。(EDW=Enterprise Data Warehouse)

  • 一つ一つのシステムは、リポジトリとリソースDBをベースとした文化圏を形成している。文化圏が異なるシステムを統合するためには、さらにハイレベルなDB通信場を準備し、これを介してデータの受け渡しを行う。このDB通信場をEDWと呼ぶ。
  • EDWでは、各文化圏で受け渡しされるデータ(主に在庫など)を管理する。その際に、SOAを活用する場合もある。
  • 全社情報システムアーキテクチャを設計する際には、まずEDWのデータ設計から着手し、その後、個別アプリを検討するべきである。
  • 管理者なくしてデータ共有は行えない。DAを育て、PM同様各プロジェクトへ派遣してデータ管理を徹底させる必要がある。
プログラム
10:00~10:10 セミナー開会のあいさつ
10:10~11:10

1.システムライフサイクルを通したモデルマネジメントの実践

  • JGC/J-SYSにおけるモデルマネジメント取組みについて
         事例紹介1. システム・オーナーとして
         事例紹介2. システム・インテグレーターとして
  • モデルマネジメントに関するJ-SYSの提案と今後の課題について
11:20~12:20

2.生保会社における開発・保守生産性対策の事例紹介  ~開発・保守基盤の高度化を目指して~

  • レガシシステムの大規模・先進的データ管理の実現
  • データ定義品質の具体的な向上策と簡便なツールの活用
  • 今後の保守のナレッジ管理に向けた展開方針
12:20~13:20 昼食
13:20~14:20

3.世界の3Mとしての情報資源管理(IRM)の実践とJ-SOXへの対応

  • “見える化”をサポートするIT:データと情報、情報のJIT化
  • ITを“見える化”する仕組み:情報資源を資産として管理
  • ITのSOX対応:これもITの“見える化”への取り組みの一つ
14:30~15:40

4.データ品質管理に向けた全社メタシステム構築

  • 全社メタデータシステム概要
         構築背景
         構築経緯
         期待効果
  • 全社メタデータシステム構築及び活用
         構築範囲
         システムイメージ
         活用例
         ROI
16:00~16:50

5.全社情報システムアーキテクチャ

  • DOAの本質と限界
  • フェデレーション・アーキテクチャ
  • DOAとSOA
  • リポジトリはシステム開発・保守のためのデータベース
  • 全社情報アーキテクチャの設計
16:50~17:00 全体質疑応答、セミナー閉会のあいさつ
17:15~19:00 情報交換会  ※別室にて軽食とお飲物をご用意しております。

※好評のうちに終了いたしました。ありがとうございました。

講師紹介
1. 飯島 雅 -Masashi Iijima-
日揮情報システム(株) ソリューション本部 基盤技術サービス部長
1985年日揮(株)入社。システム部門でデータ中心技法を活用したシステム開発方法論開発。エンジニアリング・建設・電力の各業界向けの基幹システム、PMS開発。1991年日揮情報システム(株)に出向。2002年日揮情報システム(株)に転籍、現在に至る。この間、エンジニアリング・建設・公共・医薬・食品などの基幹系システム、PMS開発の開発プロジェクト企画から実施、プロジェクトマネジャを手がける。一貫して、ひたすらDOA/モデルマネジメントにこだわり続けている。

2. 市堀 誠治

-Seiji Ichibori-
(株)データ総研 コンサルティンググループ シニアコンサルタント

1975年(株)平和情報センター入社後、社内外で金融システムの開発・保守、DOA型大規模開発、データモデリング/メタデータ標準化/リポジトリ構築などを担当。2003年(株)データ総研入社。以後、金融・流通・製造などのデータモデリング/データ標準化/リポジトリ構築に従事。現在は、大手生命保険会社でデータ標準化/リポジトリ構築を推進中。

3. 中村 隆夫

-Takao Nakamura-
住友スリーエム(株) 情報システム本部 統轄部長
4. Oh JinSoo
KT FREETEL CO.,LTD. Deputy Director

1997年KTF社入社後、DB Administrator。KT Telecom、Hansol Telcom合併統合プロジェクト、KTF社Data Architecture構築プロジェクト、KTF社 Meta Data管理システム構築プロジェクト、KTF社 IT Architecture構築統括を手がける。現在、ITサービス企画チーム、品質管理センター、IT Architecture管理者。
※通訳:日揮情報ソフトウェア(株) 孫 興雨

5. 椿 正明 -Masaaki Tsubaki-
(株)データ総研 DRIフェロー
わが国の意味論データモデル研究者の草分け。1985年(株)データ総研を創設。PLAN-DBを中心としたDOAコンサルティングを展開。主著に「データ中心システム入門」「データ中心システムの概念データモデル」「データ中心アプローチによる情報システムの構築」、「名人椿正明が教える~」シリーズとして、2005年に「データモデリングの技」を出版。2006年に「システム分析・モデリング100の処方箋」、「帳票分析50のケーススタディ」を出版。工学博士。
受付は終了いたしました。
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