システムの維持を担うシステム運用保守は、やっつけ、おもしろくない、花形ではない…というイメージがありませんか?
しかし、それは本当でしょうか?
今や情報システム抜きで業務は遂行できません。
システム運用保守は事業を支える重要な業務であり、ひとたびシステムが停止すると業務が遂行できないなど企業の存続にもかかわる大きな問題になります。
情報システムで事業を支えるためには、システム運用保守が最も重要な活動なのです。
実際、企業の情報システムは、企業間の競争の激化により、短期サイクルでの新サービスの投入や、多様化する顧客ニーズの実現、法/業界制度改革への対応など、システムの稼動後に様々なシステム運用保守業務が必要になっており、情報システム資産は、日々、複雑化・大規模化しています。
従来は、ユーザが業務の専門家、システム運用保守部門がシステムの専門家という位置づけでしたが、ユーザ自身も業務が見えなくなり、困っているのではないでしょうか?
これからは、情報システム部門からユーザ部門への改善提案もシステムにかかわる部分だけでは片手落ちです。業務を改善するアイデア出しから求められます。業務知識を磨き、「システムはこう変えられますから、業務をこう変えてはどうですか?」「システムの変更をしなくとも、業務をこのようにすれば、課題は解決するのではありませんか?」など、提案型のシステム運用保守を考える必要があります。
システム知識を持った上で、業務の相談を求められる…こんな存在になるよう、システム運用保守の仕事に対する認識を変えなければなりません。
そして、同時にプロセス自体の整備も必要です。
業務のシステム化が一巡した今、システムライフサイクルは、「システム運用保守工程」ありきでスタートすべきです。
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