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運用保守を概観する2

本日は「運用保守を概観する」の続きです。


【2】2012年問題
 2007年問題の2007年が過ぎ、喉元過ぎれば...と思っていたら今度は20012年問題がやってくるそうです。関係者にとっては、何か煽られているようで気が休まりません。2007年の際には、ベンダーは「マイグレーション」をキーワードに巧みに販売戦略に結びつけていましたが、2012年に向けてはどのようになるのでしょうか。
 しかしながら、2007年や2012年に限らず、情報システムの黎明期に無から情報システムの構築に心血を注いできた技術者は確実に第一線から退くことになります。実は、この事実は企業の情報システムにとっては、単なる世代交代とかそれに伴う知識の継承問題以上の重要な意味を持っています。ワクコンサルティングの諏訪氏が指摘する(「ソフト開発の歴史とIT人材」参照)ように、第一世代とその後の情報システム部員との間には、置かれた環境ややってきたことに大きな隔たりがあるのが実態です。第一世代は初めて企業で情報システムを導入する際に各業務から召集された現場の若手ですが、その後の情報システム部員は現場経験がないまま新入時にいきなり情報システム部門に配属されたり(業務経験の有無)、第一世代はユーザと協同で一から仕様を検討し情報システムを構築したのに対し、現在はそのような根本的な部分から仕様を考える必要がない(すでにあるものの改修中心)など、第一世代とその後の担当者との間には環境・経験・必要とされるスキル等に大きな差異があります。勿論、現在の情報システム部門の担当者も、第一世代とは業務内容が異なっているものの多様な課題の解決に腐心されているので、それらを単に優劣の比較として捉えることはできませんが、質的に変化していることは事実でしょう。昔は、情報システムの生き字引というか情報システムの歴史そのもののような人がいて、大体そのひとに聞けば問題解決のヒントぐらいまではわかる、といったことがありましたが、今後は中々そのようなスーパーマンは望めないでしょう。これをもって情報システムの属人性を批判することは簡単ですが、現実問題として人頼みができなくなる状況が目の前まで来ている状況です。
コンサルタント 坂井 久司
コンサルタント 大西 美佳

データ総研 コンサルタント


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