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運用保守を概観する

読者の皆さんこんにちは。
本ブログでは、運用保守をテーマに皆さんと広く意見を交わしていきたいと考えています。
データ総研というとどちらかと言えば、情報システム構築の上流工程を支援する会社との印象があるかも知れませんが、元来、データ中心アプローチとかIRM、リポジトリなどは情報システムのライフサイクル全般を視野に入れた考え方・技術ですから本来運用保守の領域においても十分な効力を発揮しなければなりません。
 一方で、運用保守はデータ中心アプローチで必要かつ十分か、というと皆さんもご承知の通りそれだけでは決して十分ではありません。データ中心アプローチだけでは不足する部分については、読者の皆さんの知見を借用しつつ、本ブログを皆さんのお役に立つ有意義なブログにしていきたいと考えています。


近年世間では、スマイルカーブとかサービスサイエンスが話題になりつつあります。その中心テーマは、所謂モノ作りの効率性は行き着くところまで来ており今後の重点は企画・デザインなどの上流工程とアフターサービスなどの下流工程にシフトしていく、という考えです。これを情報システムになぞらえると、企画や要件定義フェーズが上流工程に運用保守フェーズが下流工程に相当することになるでしょう。単純に工業製品と情報システムを比較することはできませんし、この考え方については今後色々な議論が出てくると思いますが、少なくとも大手SIベンダーはコンサルテーションなど、より上流の工程にその重点をシフトさせつつあり、また運用保守工程においてはITILやSLAなどの普及に見られるようにその効率性が以前より遥かに問われるようになってきました。
 このような背景から、今後運用保守は企業の情報システムにとって重要なテーマのひとつとなっていくと思います。 今回は初回ですので、まず運用保守を取り巻く状況について概観してみたいと思います。複数回に分けて以下のテーマについて考えてみたいと思います。
【1】高度化・大規模化・複雑化するシステム
【2】2012年問題
【3】運用保守問題を工学的に解決する必要がある
【4】運用保守現場のモチベーション向上に向けて
【1】高度化・大規模化・複雑化するシステム
 企業において情報システムが産声を上げて40年ほど経過していますが、その間にビジネスニーズの高度化・多様化に歩調をあわせるように情報システムも確実に高度化・大規模化・複雑化してきているのは皆さんもご存知の通りです。数年前に起きた某銀行のシステムダウンの例をあげるまでもなく、その影響は情報システムを所有する企業内にとどまらず、社会や経済状況にまで及ぶほどになっています。
 このような情報システムでは、万が一のトラブルが最悪企業の存続を危ぶむことに繋がるので(そうでないにしても予想をはるかに超えたコストがかかる)、大規模な再開発・改修はとてもリスクが高く、中々手をつけられない状況になっています。しかしながら一方で、ビジネスニーズには継続して応えなければならないので、それに対しては既存システムをベースに、必要最小限の保守で対応することになります。そして、そのことが情報システムの複雑性をさらに助長する、という悪循環に陥ってしまうのです。
最後にお知らせです。データ総研では11月11日に、情報システムのコストダウンセミナーを開催します。本ブログに関わるテーマもありますので、是非ご参加ください。
コンサルタント 坂井 久司
コンサルタント 大西 美佳

データ総研 コンサルタント


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