このブログでは、保守生産性向上という古くて奥深いテーマに、正面突破の具体的な対策を考えてゆきたいと思います。
今や情報システムはビジネスを推進する上で、企業や社会のインフラとなっています。
ビジネス環境が急速に変化する中で、情報システムの保守案件も増大し、システムはますます複雑・大規模化してきています。
また、保守に関わるコストはシステム開発全体の7割以上を占めるといわれ、保守作業の生産性向上がシステム部門の大きな課題となっています。
しかし、実際には保守のノウハウや知識は属人化し、また、ドキュメントも整備が不十分であり、組織的な生産性向上が難しくなっているのが現実です。
さらに、2012年問題と呼ばれる、情報システムのナレッジの継承問題をいかに乗り切るかが、社会的な課題ともなってきています。
こうした状況のなかで、最近は、保守の問題に対する新たな解決方法が、いろいろ試されているようだ。
例えば、日経SYSTEMS 2008.11号では、「現行システムの見える化」をテーマにその具体的な手法を紹介している。
・DFD図、CRUD表、UML、クラス図などによる既存業務やアプリの可視化
・障害履歴を活用し発生パターンと原因を分析
・ソースの自動解析による影響検索やシステムの複雑度、重複度、不要度の判定など多彩な手法が出ていて参考になるだろう。
しかし、この中には、データ辞書を積極的に使った方法は見当たらない。
情報システムの最も基本的な構成要素であるデータの意味を見える化し、ナレッジを共有するためのデータ辞書が抜けているのはなぜだろうか。
そもそも、複雑・大規模な既存システムに対して、データ辞書を整備することは不可能に近いと、多くの人が考えているのではないだろうか。
私が大規模なデータ辞書を構築し、開発・保守に適用したのは20年ほど前のことである。
当時世界的に最も利用されていたDATAMANAGERという汎用辞書ツールを導入し、生命保険会社の全社システムを再構築した時のことである。
この体験の中で、データ辞書こそが、最も強力な「保守問題」に対する解決策になりえると確信した。
その後も幾つかの開発プロジェクトでデータ辞書を構築してきたが、私の考えはより強固になるばかりだった。
また、最近は、既存システムに対するデータ辞書構築も手掛けているが、保守の生産性向上に良く効くと実感している。
世の中には、データ辞書を構築はしたが、システム開発で十分な効果を出せず終わったり、ましてや、保守ではなんの役にも立たなくなった例が多いようだ。
こんな状況をなんとか改善できないだろうか?
私のブログでは、この素朴な問いに対して具体的なソリューションを提示して行きたいと思います。
では、よろしくお願いします。
最後に、弊社主催のセミナーを紹介します、是非、ご参加ください。
1月26日(月):システム保守生産性向上ノウハウセミナー
2月5日(木):【第1部】第24回 データベース特別研究会
【第2部】事例に学ぶこれからのシステム保守
?保守コストダウン実現とナレッジ継承?
コンサルタント 市堀 誠治
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