【データ辞書の効用 経済性】
会社のそばの十思公園のモクレンの大きな白い蕾もこの寒風の中でいっせいに青空に向かっているが、エナジーを感じさせる光景だ。
情報システム部門にとって景気の悪い今こそ、内なる改善に目をむけ、基礎体力を蓄える活動が必要だろう。
これから、経済面、統治面、文化面からデータ辞書の具体的な効用を考えてみよう。
今のご時世では、経済性が最も喫緊のテーマであろう、先ずは経済性から始めよう。
[経済性]
・程度の違いはあれ、直接的、かつ、確実に開発・保守作業の品質と効率を上げることができる。
データの意味を有効に整備し辞書化するということは、情報システムのナレッジ管理を実現することと同義といえる。
また、ソースPGなどのリバース解析情報とデータ項目の意味管理を連携させ一元管理を行うと、よりインパクト分析を効果的に行うことができる。
リバース情報だけのインパクト分析だけでは、メリハリのない、溢れんばかりの提供情報に溺れやすいので注意が必要である。
・データ辞書で意味の部品化・共有化し、再利用することにより開発や保守の生産性が向上する。
ここでいう「意味の部品化」がデータ辞書の命といえよう、このことについては、今後具体的にその手法を明らかにして行こう。(この辺りがデータ管理の一番の醍醐味であろう)
・システム再構築時に、既存システムの把握やデータ移行時の精度と効率が大幅に向上する。
再構築のためにデータ辞書を準備するというのは、なんともかけ離れた目的と思うかもしれないが、保守というものは、日々、大なり小なり部分再構築をしているともいえよう。
・情報システムはどんどんブラックボックス化するものであり、その最小・最多の構成要素であるデータ項目の意味定義を充実させ、かつ、組織的に活用することにより、ブラックボックスの拡大を食い止めることができる。
プロセス系の定義をいくら詳細化・ドキュメント化しても、それをナレッジとして組織的に共有するのは困難であるが、データの意味はユーザや保守担当者を含めて意味を共有することが非常に重要であるといえよう。
コンサルタント 市堀 誠治
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