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EDW 2011参加レポート その3

5日間のカンファレンスなので、キーノートセッションもいくつかあったのですが、印象に残ったものを1つ紹介します。
タイトルは「Avoid Process Data Headaches: Align Data Management and Business Process Initiatives」、フォレスターリサーチ社のRob Karelさんが講演しました。

主な内容は次のとおりです。
(講演内容の私的メモと講演資料の要約から作成しておりますので、読みにくさがあるところはご容赦ください。きちんとした文章というよりも、箇条書きのメモが並んでいると思ってお読みください。)

マスタデータを整備することがビジネスプロセスと意思決定を改善する。その事実がわかるまでに3年の期間と数百万ドルを払ったが、データマネジメントはビジネスを支援するイネーブラである。ただし、データマネジメント自身はコスト削減でもないし、直接的に利益を生むものでもない。

現状のビジネスプロセスとデータマネジメントの活動は整合性が取れていない。しかし、(これまでの経験からわかっていることだが)効果的なデータマネジメントはビジネスプロセスに焦点を絞っている。そういった意味では、ビジネスプロセスとデータは同じコインの表裏である。(アメリカでは、いまだにビジネスプロセスチームとデータチームがバラバラに活動し、両チームが整合性なく動いているようだ。20年前からこういった傾向があった。(黒澤コメント))

現時点では、ビジネスプロセスとデータの両方に焦点を当てた取り組みは、まだまだ充分でない。ある調査によれば、37%はIT主導のデータマネジメントでビジネス側の参画は最低限である。46%のデータガバナンスは未熟である。

ビジネスプロセスとデータ両方に焦点を当てた取り組みはMDMの成功に貢献する。
データマネジメントはもっとも優先度の高いビジネスプロセスと意思決定に着目すべきだし、ビジネスプロセスの改善活動はデータクオリティに関する説明責任を受け入れるべきである。

既存のデータマネジメントとビジネスプロセス最適化活動を整合させよう。ビジネスアナリストをスチュワードとして活用しよう。そして、データとビジネスプロセスに関するガバナンスサイクルを確立しよう。

MDMとデータガバナンス戦略はビジネスプロセスフォーカスであってデータフォーカスではない。
MDMに対してビジネススポンサーを巻き込むためにビジネス面でのKPIを使え。
MDMは、あなたのビジネスビジョンである。クリティカルなマスタデータの信頼されたシングルビューを提供する。
ビジネスプロセスとデータ両方のマネジメントは、MDMビジョンとビジネスプロセス・意思決定とを整合させる。言い換えれば、ビジネスプロセス・意思決定はマスタデータと分離して考えられない。
だから、データガバナンスとビジネスプロセスガバナンスを一体化することが、現実的である。

まとめとしてのリコメンデーション
① ビジネスプロセス改善とデータクオリティが深い関連を持ち、また両者が緊密に連携しなければならない、という事実を受け入れる。
② ビジネスプロセスガバナンスとデータガバナンスのジョイントセッションを開催し、キーとなるタスクと成果物が同期をとるようにロードマップを描く。
③ ビジネスプロセスデータマネジメントの効果的サイクルを作り出し・維持するためのドキュメントポリシーとガバナンススタンダードが必要。

いかがでしたでしょうか。
今年のEDWでは、いろいろなセッションの中で、ビジネスプロセスとデータマネジメントの関わりについて触れておりました。
非常に当たり前のことですが、データクオリティを向上させることとビジネスプロセスを改善することは表裏一体なのですね。

黒澤 基博