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DAMA-DMBOK翻訳中

DAMA-DMBOKを翻訳する件については昨年11月に発表しましたが、そろそろ翻訳が終了しようとしています。400ページ以上の英文は、さすがに大変です。

改めて翻訳の難しさを知りました。「語」は複数の意味を持っていて、文脈によって同じ「語」であっても意味が変わるためです。
たとえば、
「head」は頭という意味ですが、
「lost my head:我を忘れる」「head wind:向かい風」「per head:一人当たり」
となり、頭から広がった意味を認識できます。
「a head cold:鼻かぜ」「be over head and ears in debt:借金で首が回らない」
など、日本語でフィットする訳にすると、「鼻」「首」といった語が登場します。

今回のDAMA-DMBOKの例では、「normalization」という「語」。
normalization=正規化と訳すことは可能です。ITに携わる人々であれば、正規化とは、ボイスコッドの言う正規化と認識します。
ところが、データクオリティマネジメントの世界でnormalizationというと、ボイスコッドの言う正規化とは異なる意味になるのです。
文脈の違いを読み取って「normalization」を「ボイスコッドの正規化」と「そうでない正規化」に翻訳することは可能でしょう。
しかし、この種の翻訳をすべての文章に適用すると、膨大な工数がかかります。
さて、どうしたものか・・・。

私たちの結論は、すなおにnormalization=正規化と訳すことにしました。ボイスコッドの正規化とそうでない正規化、両方とも正規化と訳しました。文脈の違いは、日本語になっても伝わると判断しました。原文も両方ともnormalizationという語を使っているわけですし。

英語の「語」と日本語の「語」が1:1対応しないことによる意味の変換の難しさ。
文脈(コンテクスト)を定義することなしに、自動翻訳など不可能でしょう。

黒澤 基博


データ総研のMDMソリューション