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AMLとDQM

AML は、アンチマネーロンダリング、DQM はデータクオリティマネジメントの意味です。
資金洗浄(マネーロンダリング)を防止するために、金融機関は疑わしい取引先・疑わしい取引を、金融庁に報告しなければなりません。しかし、取引先・取引のデータが事実と違っていては、きちんと報告することができません。つまり、DQMはAMLを実施するための前提条件となります。

最近は、単なるデータ管理ではなく、データの質を重視する業務領域が出てきました。AMLはその1つです。厳密に言えば、データの質を高く維持しなければならないのは、どの業務においても同じなのですが、それが1つのビジネスとして成り立つ領域が出てきたと言うことです。
「データが正しく入力・更新されていなければ、正しい結果が期待できない」これは当たり前のことですが、当たり前にできていないことが問題になっています。アンチマネーロンダリングは、銀行・証券等の金融業で、規制が法制化されるにつれて、ソリューションが充実していくでしょう。

以前、BASELⅡ(日本では新BIS規制とも言われています)によって自己資本比率に関する規制を厳密化したときも、データクオリティマネジメントが言われました。このときは、名寄せの問題で、同じ人・同じ企業に各契約をまとめる処理が正確にできないことが問題視されたのです。

データクオリティマネジメントは、ユーザ側がきちんと対処しなければならない問題です。日本では、データガバナンス部門が存在しないことが多いのですが、海外の企業にはこれが存在します。
製造業の世界では、品質管理の雄である日本が、データクオリティ管理の世界では遅れています。アンチマネーロンダリングのほかにも、食品のトレーサビリティ・環境物質管理など、「データクオリティの劣化=ノンコンプライアンス」と見なされてしまう業務領域があります。
データクオリティ管理に真剣に向き合わなければならないのは、実は経営者なのです。

黒澤 基博