最近、ALM(アプリケーションライフサイクルマネジメント)に関する取材があり、以前はやったIRM(インフォメーションリソースマネジメント)との違いについて、コメントしました。両方ともリポジトリを核として生産性を上げようという点で似ています。
近年言われているALMは、ツールベンダーが発信するキーワードであり、ソフトウェア開発チームの生産性を向上させることが主目的と捉えています。管理するメタ項目も、概念メタよりは論理メタ・実装メタを重視しています。ソースコードとかテーブルとか。
一方で、IRMは情報活用を重視しています。ベースにあるのは「情報は人・物・金に次ぐ第4の資源なのだから、きちんと管理しよう」という考え方です。必要な人が必要なタイミングで要求する品質の情報を得るためには、情報を作り出すしくみと元データをきちんと管理しなければなりません。管理するメタ項目は、概念メタ・論理メタ・実装メタと幅広いですが、実際に動く環境とは別にリポジトリを構築するため、結局はドキュメント管理的な色彩が強く、リポジトリ運用では苦労しました。
また、IRMは、1979年ハーバード・ビジネスレビュに紹介されたR.L.Nolanのステージ理論の影響を受けています。個別システムが乱立するステージⅢからステージⅣ・Ⅴへと進化するにつれて、それまで個別アプリケーション管理を重視していたスタンスが、全社的なデータ管理に移ります。「情報基盤」であるデータの標準化がアプリケーション開発に先立って行われるべき、と考えます。
今年は2010年で、ステージ理論の発表から31年たっていますが、情報基盤の整備に軸足が移っていない企業がまだ多いようです。連結経営の時代で、期待される情報基盤が広くなったことが主な要因でしょうか、それとも世の中の変化が激しくて突貫工事的な開発プロジェクトが後を絶たないためでしょうか。





















