情報戦略立案、情報システム企画、フィージビリティスタディ、RFP作成など、上流工程で「世間話」を聞くことが多くなりました。
もちろん、ここでいう「世間話」は、一般的な世間話ではありません。選ぶ言葉や作法が洗練されていないため世間話のように感じる会話のことです。
このように感じる最大の要因は、「戦略でない戦略」「目的でない目的」「課題でない課題」を多くみかけるためです。
「課題でない課題」の例を挙げると、
「納期遵守率が悪いからこれを高めるべきだ」
「意思決定が遅い、もっと早くしたい」
「統合データベースがないから困る」
などです。
ところで、上流工程を実施するにあたってはいくつかの作法があるのをご存知でしょうか。この作法にそっていないと、世間話のような、あるいは井戸端会議のような会議や検討会になってしまいます。
課題とは、現状の姿とあるべき姿の差です。現状の姿の定義もなく、あるべき姿の定義もなく、「○○が課題だ」と言ったところで意味がないのです。ご紹介した課題はその典型例です。
誤った課題認識は、
「すぐに思いついた解決手段から発想して課題認識する」
「認識の視点が違っていて(あるいは偏っていて)現状の姿が正しくない」
「あるべき姿が本質的なものとずれている」
「解決されるまでの時間感覚が本来のものとずれている」
などが主要因です。
「現状の姿」「あるべき姿」「課題」の3点セットで会話することが、課題検討の際に求められる作法です。このような作法を身につけて、業務革新・業務改善に直結する上流工程を実施してほしいと願っています。

























