「見える化のデメリットは?」
これも、前回と同様、以前、ストラテジックアーキテクトフォーラムのHagiさんのラウンドテーブルで出された質問です。
私の応え:「見える化の視点にないもの(あるいは視点がずれたもの)は見えない。」
見える化の道具、たとえばモデル図を使うことの意義は、普段見えないものが見えることです。たとえば、レントゲン写真は、普段我々が見ている可視光線で見ることができない骨の構造を見えるようにします。ところが、逆に、普通の写真のような光景は写りません。X線を使って骨の構造にするどく迫ることは可能ですが、逆にX線という道具で見えないもの(見ないもの)は写りません。
モデル図を使った見える化も同様のことが起こります。
モデル図が想定している「見える化の視点」にないものは、見ないことになります。しかし、これは明示的でないことが多いのです。モデル図という見える化の道具を使う場合、まず、何が見えなくなるか、意識すべきです。
バランス・スコアカードに登場する4つの視点、財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点は、戦略とその施策を表現するための道具です。しかし、この4つの視点はMECE(ミッシー)でしょうか?何が見えなくなるか、道具を選ぶ前に考えた人がどれだけ存在するでしょうか?
ちょっとした問題提起です。

























