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椿氏の講演

先日、久しぶりに椿氏の講演を聞きました。
いままでの集大成ということで、情報システムを捉える際の視点や今後に残された課題を話されました。椿氏とは20年近いつきあいですが、椿氏の考えを再度確認することができました。1つ1つの言葉に含蓄があり、中身の濃いプレゼンでした。
印象に残ったことを1つだけ紹介します。


「サイエンスとエンジニアリング」
情報システムの構築には、サイエンスとして「決まる問題」とエンジニアリングとして「決める問題」があります。もちろん公理系の合意を前提としますが、「決まる問題たとえば1+1=2」は誰がやっても同じ答えになります。「サイエンスで答えが決まる問題をエンジニアリングで解く」「エンジニアリングで答えを決めるべき問題をサイエンスで答えが決まるかのように捉える」といった無駄なことをするな、といった主張です。
たとえば、現状業務の概念データモデル図を作成する場面で言えば、モデリング素材の帳票・画面を決めれば、答えである概念データモデル図は決まります。これはサイエンスの世界の話です。
「いまだに、人によって答えが違うモデリング手法が広く使われているけれど、そのような事にいつまでも関わるのはナンセンスだ。」と言いたかったのでしょう。先日はそこまで言いませんでしたが・・・。
いずれにしても、エンジニアリングの世界にサイエンスを持ち込みたいという、椿氏の思いにはすさまじいものがあります。後を受け継ぐ我々が、ゼロからスタートするのではなく、椿氏の業績をきちんと理解し、それを足がかりにステップアップしなければなりません。
たくさん宿題をもらった感じの1日でした。海外にDOAを紹介することもそのうちの1つになるでしょう。