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内製率を上げる

ユーザ企業が情報システムを構築する際に、最初の工程から一括発注することもあるでしょう。また、製造工程以降(場合によっては詳細設計工程以降)の工程を発注することもあるでしょう。もちろん、外に発注しないこともあるでしょう。その場合は内部の人間が構築することになります。
製造工程以降の仕事を自社の人間が実施している割合を、ここでは内製率と呼ぶこととします。

たとえば、これらの工程全体で10人必要なときに外注が7人、内部が3人であれば、内製率は30%となります。

ここで情報システム子会社の内製率を考えてみましょう。
情報システム子会社は、親会社の情報システムあるいはもう少し範囲が広がってグループ会社の情報システムを構築・保守・運用します。ソフトウェアの製造・保守もその中に含まれます。
ところが、ソフトウェアの製造・保守の仕事をほとんど外に出してしまっている情報システム子会社もあるのです。その会社は何をやっているのかと言えば、予算管理・システム企画・発注先の手配・プロジェクト管理・ユーザ部門との調整・業務要件の整理などです。
どの業務を重視するか、どれだけの人間をそこに配置するかは、各企業の戦略に依存するので今日は触れないことにしますが、「内製率が低いのではないか」と思うことがたびたびあります。

内製率が低いのには、それなりの理由があるのでしょう。逆に、内製率を上げるためには、内部にそれだけの人を抱える必要があります。内部の人を増やせば、固定費が上がってしまいます。経営者は固定費の割合をそれなりに抑えようとします。一時的な開発は外に、定常的な保守は社内の人間でカバーできれば良いと思っているのかもしれません。実際のところは、それほど単純には行かず、保守工程に外注メンバが残ることが多いと思いますが・・・・・。

また、内製率が低いと、いろいろな点で弊害が出てきます。たとえば、プロジェクト管理。ソフトウェア開発の現場を知らずにプロジェクトを管理することは難しいでしょう。表面的に進捗率を見て何か言うことはできたとしても、遅延の本当の原因を見つけてタイムリーに対処することはできません。勘が働かないからです。
プロジェクト管理に限らず、内製率の低下は技術の空洞化につながります。

内製率が高い方がプロジェクトの生産性が高いという調査結果を見た覚えがあるのですが、今は思い出せません。(ご免なさい。あとで思い出したときにupします)。おそらく業務設計から製造工程に仕様を引き継ぐ際に、引継ぎ期間は外注メンバと内部メンバがダブルからだと思います。それに加え、引継ぎの質の問題もあるでしょう。
いずれにしても、情報システム子会社の内製率が10%~20%である場合、これをもっと高くすべきではないかと思うのです。ただ、直感で言っているだけなので、本来は何%程度が望ましいのかわかりません。せめて、50%程度であってほしいと思うのですが・・・。

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