エンタープライズアーキテクチャに関する話題を日記で書いてほしいという要望がありました。
実は、EAの仕事が最近多くなり、リアルタイムでご支援するお客様もあるため、日記に書くことは避けていました。しかし、頻繁に遭遇する課題やよくある質問を話題にするのは問題ないと思います。
質問の1つに「ザックマンフレームワークとデータ中心のEA(DCA)のフレームワークはどこが違うのか?」があります。
一言で応えれば、フレームワークのまとめ方は似ていますが両者は根本的に異なります。
まず、DCAのフレームワークは、ザックマンフレームワークを発展させたものではありません。ザックマンフレームワークはプランナー・オーナー・デザイナーといった人(役割)の視点を重視しています。この点で言えば、ザックマン氏は、情報システムに携わる人々のコミュニケーションを改善することに意識を集中しているように思えます。DCAは、一見、人(役割)別にアーキテクチャを定める視点を決めているように見えますが、情報システムという構造物の質的な違いで視点を決めています。
では、質的な違いとは何か。
第1に、人間が実世界を理解する仕方、すなわち自然言語の構造(Who、Where、What・・)からくる視点です。
第2に、実装独立と実装従属の視点です。ただし、実装独立であっても、自然言語で表現できるものと概念モデル図で表現できるものとを区別しています。また、実装従属であってもハードウェアとソフトウェアの世界も区別しています。
第3に、業務分野をまたがって企業全体を最適化する視点(分野統合の視点)と情報システム構築において業務仕様〜コンピュータ仕様を最適化する視点(工程統合の視点)を区別しています。
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