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KEYとコンテクスト

KEYは、データとして管理する対象を識別する記号ですから、コンテクストを背負っています。


たとえば、社員コード。
一般に、社員コードは社員を識別するKEYです。組織別に社員コードを発番する企業はありませんから、社員コードだけで社員を識別可能です。
KEYの一般形[発番範囲、発番期間、連番]に当てはめて考えると、発番範囲と発番期間は概念データモデルのコンテクストと一致していると見なすことが出来ます。すなわち、発番範囲は企業全体がコンテクスト、発番期間は企業が生まれてから死ぬまでがコンテクストです。
さて、コンテクストが広がる場合を想定してみましょう。
連結企業全体で社員を管理する業務があったとすると、連結企業の社員を識別するKEYは[企業コード、社員コード]となります。広がったコンテクストの中で、社員を識別するために企業コードをKEYに追加することになります。しかし、同じ人が複数の関係会社に所属すると、複数の社員コードをもっている可能性があります。厳密に言えば、人を識別する[人コード]と、社員と企業との雇用契約を管理する[企業コード、社員コード]の2層の管理が必要になります。
同様の事例では、銀行が顧客を管理する際のKEYが挙げられます。顧客管理のコンテクストが店舗単位だったものが、銀行単位になり、さらに連結企業全体に広がっています。

黒澤 基博


データ総研のMDMソリューション