先日、あるコンサルタントと話していたとき、こんなことを言われました。
「A社はいろいろな教育コースやコンサルティングメニュを次々と出しているが、個人的にそれを出来る人がいるだけで、会社として組織的に取り組み、その会社の多くのコンサルタントが誰でもできるようにしているわけではないんだよね。普通のコンサルティング会社は、そのようなケースが多くて、個人が持っているノウハウが個人の価値を決めているんだよ。それと比較するとデータ総研は、マニュアルがいつもコンサルの中心にあって、ノウハウが集まってくる「核」になっている。全コンサルタントが同じ品質のコンサルティングができるように勉強会も実施している。これはめずらしいことなんだ。」
そう言えば、あるプロジェクトでいっしょに仕事をしたシステムインテグレータのメンバは、数冊分のシステム開発標準書を持っていたけれど、誰もその手順や成果物を尊重していなかったようでした。私は他社の内情まで知りませんが、標準書やマニュアルを大切にしない風土の会社が存在することだけは確かなようです。
大きな会社の場合、標準化を考える部門とプロジェクトを実施する部門が異なります。同じ人が標準化もやり、プロジェクトを抱えることは少ないのでしょう。標準化部門の人は、実際のプロジェクトでどの部分が苦労するか・その部分を改定すべきか、実体験として理解することができません。その一方で、プロジェクトの実行部隊は、標準書作成の苦労や大切さを知りません。
我々の場合、最初は特定の人が標準書を作成しますが、これを実際のプロジェクトで使用し、改定のための知恵を出すのは全コンサルタントです。プロジェクト報告会などで、他のコンサルタントが実施した内容を詳しく知ることによって、そのプロジェクトを疑似体験することも重要です。いずれにしても、小さな気づきや改善ポイントが集まる「核」が必要で、それが標準書やマニュアルなのです。

























