システム再構築や比較的大きな保守において、業務設計工程は次の4つから構成されます。その4つとは、「目的・ねらいの設定」「現状分析」「課題設定」「新規設計」です。今日は、そのうちの「目的・ねらいの設定」について話します。
現状分析・課題設定・新規設計の品質を高めるため、あるいは各作業を効率的に実施するためには目的・ねらいの設定が重要です。目的・ねらいがプロジェクトの軸を決めるからです。
目的・ねらいがプロジェクト参加者に共有されていなければ、各工程で議論されるテーマがばらつき、意識を合わせるのに苦労します。また、目的・ねらいは、漠然としたものではなく価値目標が明確であるべきです。定性的・定量的な目標がはっきりしているほど、参加者の力を1つに集めやすいでしょう。
しかし実際は、目的・ねらいの設定が重要であるにもかかわらず、とってつけたようなものになっているプロジェクトが存在します。メインフレームからのダウンサイジングが真の目的なのに、それでは稟議が通らないため業務の生産性○倍・コストダウン○○%など、もっともらしい目的を設定しています。表の目的と裏の目的が2重になっているプロジェクトに巻き込まれたことがありますが、非常にやりづらい!。つじつまを合わせることに労力がとられ、プロジェクトの担当者がかわいそうです。
ところで、私はMIND-SAという手法のファンなのですが、MIND-SAでは「目的」と「ねらい」を区別しています。
「目的」は当該プロジェクトで達成されるべき目標です。
「ねらい」は目的の先にある目標で、当該プロジェクトで達成されなくても良いが、次の段階で達成されるべきことです。
目的・ねらいの設定においては、この2つの区別がポイントです。当該プロジェクトで達成されるべきことを「ねらい」と区別して参加者が共通認識したとき、議論の土台ができあがります。
でも、人の気持ちを1つにする活動は難しいですね。
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