先日、ご紹介した2つの事例ですが、厳密には同じ性質のものではありません。
例1)
A:[社員コード.給与支払年月]−(給与額)
B:[社員コード.給与支払年]−(1月給与額、2月給与額、・・・・、12月給与額)
これは、同じ業務の中に現れた事例です。AとBの情報量は等価です。従って、Aをモデル図上に表現した場合、Bを表現することはできません。逆にBをモデル図上に表現した場合、Aを表現することはできません。冗長だからです。
例2)
C:[部署コード.勘定科目コード.年月]−(勘定科目別金額)
D:[部署コード.年月]−(材料費、労務費、外注費、経費、・・・・)
これは、Cが一般会計、Dは建設工事の実績管理という2つの業務を想定しています。
CとD は、それぞれの業務における視点が異なっています。Cは仕訳後の正式な会計データとして認識されますが、Dは仕訳を通っていません。Dは建設工事の業務の中で扱われるだけです。Cは金額の意味を勘定科目でタテ持ちにした世界ですが、Dは金額の意味をデータ項目名でヨコ持ちにした世界です。CとDでは、データが存在する空間が違うのです。従って、一見同じ費用を表現しているように思えますが違っていると認識します。「Cをモデル図に表現するからDは不要だ」とは言えないのです。
一般会計と他の業務とでは、同じ出来事(のように見えるもの)であっても異なるデータの型として認識します。しばしば、一般会計と他の業務とで補助簿の数値が合っているかどうかを確かめる必要が発生します。
























