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何ら批判される理由のない人からの批判

ある人が「自分が使っている概念データモデルはビジネスを表したもので、自動生成をねらうDOAはビジネスを表していない」と言います。骨格であろうと、ソフトウェアを生成できるほど詳細であろうと、実装独立にビジネスを表現している点は変わらないのに、その事実を知らずに批判します。


別な人は「君たちの概念データモデルはKEYと識別子を区別すべきなのに混同している」と批判します。我々のDOAの概念データモデルではユニークKEY=識別子しか意識しないのに、「KEY(プライマリKEYつまり実装のKEY)と概念的な識別子を混同している」と言います。
さらに別な人は、「DOAの進化したものがオブジェクト指向だ」と歴史的な技術進化を無視した発言をします。日本で独自に発展したDOAとオブジェクト指向が、あたかも連続性のある技術のように扱います。DOAはオブジェクト指向の一世代前の技術だと。
批判する彼らは、我々の手法をきちんと勉強したのでしょうか?他人からの又聞きや表面的な本の知識から、虚像をつくりあげただけではないでしょうか?
彼らは、自分達の手法がすぐれていることを主張するときに、どうして良く知らない手法を批判するのでしょう?
彼らの手法も我々の手法も、ある面ではすぐれていると思うし、別な面では欠点もあると思います。そもそも手法とはそうしたものです。つまり、ある目的に対しては適し、別な目的に対しては適さない。
何ら批判される理由のない人達からの、批判する場面でもないときの批判は、つらいものです。普通に道を歩いていたら、いきなり殴られたような衝撃があります。
しかし、このようなことは、立場を変えてみると自分もしていたかもしれません。いや、無意識のうちにしていたに違いありません。とすれば、なんてひどいことを今までしていたんだろう・・・、と反省しなければなりません。
何かを発言するときには(何を発言するにしても)「相手の気持ち」を大切にしたい。技術的なプロフェッショナルであることは大切ですが、技術を発展させようと努力してきた人々の気持ちをもっと大切にしたい。科学や技術の人である前に、人の気持ちに気配りできる人でありたいです。(なかなかできませんが…)
物事の本質の前では、個々の人々は微力しか持ちえません。敵も味方もみんな味方なのです。

黒澤 基博