「既存システムがブラックボックスになって困っている」
システム再構築や保守の段階で良く聞く話です。
最近エンタープライズアーキテクチャの仕事が増えていますが、Asisモデルの作成時にも同様の声を聞きます。
そのままでは新しい情報システムを構築、あるいは新しい機能を追加できませんから、システム構造を可視化しなければなりません。可視化の作業では、クラス一覧表、テーブル一覧表、画面一覧表、帳票一覧表などシステムコンポーネントの一覧表を作成し、システムコンポーネント間の関係を明らかにします。現状システムの可視化とは、多くの場合、このようなシステムコンポーネントの列挙を意味します。もちろん、何種類かの図も必要になります。
しかし、論理コンポーネント・物理コンポーネントをただ列挙しただけでは、ほんとうに知りたいことまでたどりつきません。
たとえば、データに着目した場合、ほんとうに知りたいことは「商品コードの桁数を変更した場合、他に何を変更しなければならないか」という「意味の構造」です。すなわち、同じ意味を表現するデータ項目を見つけたいわけです。プログラムとして成立するための構文やHowよりも「意味的なロジック」「ほんとうは何を表しているのか、業務的な機能は何か」を知りたいのです。
意味を扱うシステムコンポーネントは概念のアーキテクチャに属します。
概念コンポーネント、論理コンポーネント、物理コンポーネントの関係が見えるようになったとき、ほんとうにシステム構造を可視化したと言えるでしょう。そのためには、これらの関係を可視化するドキュメントが必要となるはずです。みなさんが扱っているモデル図は、概念コンポーネントと他のコンポーネントを両方見えるようにしていますか?
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