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グループCIO会議

グループCIOが集まる勉強会に参加しました。
参加者のほとんどは情報システム子会社の社長さんです。
テーマはグループ企業のITガバナンスと情報システム子会社のミッションです。


いろいろと現状の姿や課題が見えてきましたが、私の結論は「情報システム子会社にグループ会社の情報資源をガバナンスすることはできない」です。
なぜならグループ各社と情報システム子会社は権限上並列の関係にあり、グループ各社は、情報システム子会社の言うことを聞かなくてもよいからです。グループ各社は自分の事業がうまく行けば良いわけで、グループ全体の標準化には興味がありません。正確には、グループ全体の標準化の方が、優先順位が低いということです。このため、情報システム子会社によるグループ企業のITガバナンスは失敗する確率が高いのです。
では、どうすれば良いか。おもに2つの解決策があります。
1つは、グループ全体を統括する会社にITガバナンス機能を持たせることです。こうすれば、指揮命令系統が明確になります。基本方針に逆らう情報システム部長がいれば、異動させれば良いわけです。(ほんとうはそれほど単純に物事が進みませんが、理屈上は正しいことをしていることになります)
もう1つは、グループの全体最適化や標準化に必要な予算や人を情報システム子会社に振り向けることです。グループ各社の予算ではなく情報システム子会社の予算でこれらの施策を実施すれば、反対者が抵抗できなくなるためです。ただし、予算の配分を変えるには、相当の政治力が必要になります。
いずれにしても、この種の話は、技術問題ではなくマネジメント問題です。
会社の親子・グループ会社どうしは、長年つきあいのある人々も多いため、「なんだ○○さんがやっているのか。あいつは俺の後輩だ」といった関係になる場合もあり、正論が通りにくいこともあります。
結局のところ、それぞれの企業風土や派閥問題など、表面化しない事象が障害となることが多いので、トップが腹をくくれるか否かが勝負の分かれ目です。

黒澤 基博