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インフォメーションバリューチェーン

「人とツールと方法論とコンテンツ」の完結編です。


「もう1つのプロダクトライン」で話した「情報のプロダクトライン」は、全社的なデータ基盤を中長期的に構築して、蓄積したデータから価値を取り出すしくみです。
今日お話するのは、「情報のプロダクトライン」の別な側面です。
実世界をデータとして観測し・蓄積し・伝達し・活用する一連の流れは、システム開発の業務設計工程でつくりこまれます。つくりこまれた「業務の型」「データを把握する型」は、情報のプロダクトラインそのものです。その型を使って、日々の業務で作り出される一件一件のデータあるいは情報が成果物です。このような捉え方をすると、情報のプロダクトラインは、結局のところ一連の業務そのものです。
これらの一連の業務は、情報の材料・部品をデータとして蓄積する業務と、情報として価値を取り出す業務から構成されます。製造業のアナロジーで考えれば、プロダクトラインと言うよりもサプライチェーンあるいはバリューチェーンと言うべきでしょう。
我々が携わるシステム開発は、新しい業務のあり方を設計し、情報のバリューチェーンを改善することが目的だと思います。「ソフトウェア工学」とか「ソフトウェアに対する要求定義」といった問題のたて方は、それ自身が狭い視野に捉われてしまう可能性があります。

黒澤 基博