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ものたち、出来事たちのモデリング

「もの」や「出来事」のモデリングは、個々バラバラの存在だったインスタンスをタイプ化することです。たとえば、鈴木一郎、佐藤次郎、山田三郎という3つのインスタンスに「顧客」というタイプ化した名を与える行為です。
しかし、ビジネスの世界では、別なタイプ化も必要とされます。


1万件の顧客を管理している営業業務で、顧客を分類する「顧客区分」という観点があります。顧客区分コード:顧客区分名
01:量販店、02:卸業者、03:小売店、04:ほか企業、05:一般消費者
顧客区分も1つのエンティティです。
1万件の顧客は、顧客区分コード01:2000件、02:1500件、03:1200件などと分類されます。
顧客区分は「ものたち」を分類する観点であり、これ自身が5つのインスタンスをもち、タイプ化された名を持ちます。ちなみに、このようなタイプ化を「集合抽象化」と言います。
10万件の受注を管理している営業業務で、受注を分類する「受注区分」という観点があります。
受注区分コード:受注区分名
01:電話受注、02:インターネット受注、03:EDI受注、04:営業マン受注
受注区分も1つのエンティティです。
10万件の受注も同様に、受注区分コードを使って分類することができます。
受注区分は「出来事たち」を分類する観点であり、これ自身が4つのインスタンスをもち、タイプ化された名を持ちます。
このように、ビジネスの世界では「ものたち」「出来事たち」を統計的に把握し、PLAN→DO→SEE→ACTIONを効率的に回したいというニーズがあります。計画データや予算・実績を対比するデータは、統計的な視点を反映しており、集合抽象化されたエンティティとなります。我々のエンティティ分類では、「要約」「断面」などが典型的です。

黒澤 基博