製造業の製品設計工程を支援する業務アプリケーションでは、部品構成表を扱います。設計のバージョンが上がるたびに、製品を構成する部品の多くが入れ替わり、変更履歴を残すのは大変です。2つのバージョンを比較しても、共通部品がほんの少ししかないこともあります。しかも、非常に短い時間の中でこれらの変更が発生します。
従って、製品部品構成エンティティ、製品部品構成の履歴エンティティといった構造で認識するのは難しく、この2つを統合した製品部品構成バージョン付エンティティとして扱うことが多いのです。
実世界が「もの」と「こと」から成り立つ世界であるとし、「もの」に対応するリソースエンティティ、「こと」に対応するイベントエンティティを使って概念データモデルを作成するわけですが、製品設計工程における部品表のように、リソースとイベントの切り分けが難しい場合もあります。
製品設計工程で次々と発生し変更される部品たちは、イベントエンティティでもあり、時間軸をもったリソースエンティティでもあります。ここ数回は、エンティティにおける時間軸の扱いを解説していますが、本来的にはすべてのエンティティが時間軸を明示的に扱うべきと思います。
























