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素材にエンティティを語らせる

トップダウンにモデリングする方法は、エンティティを始めに認識し、従属するデータ項目をそこに定義します。しかし、この方法では人の頭にあるものをただ表現するだけです。


ボトムアップのモデリング、たとえば画面や帳票に表われるデータ項目を1つ1つ正規化する方法は、時間がかかりますが多くのメリットがあります。
その1つは、ユーザ自身も気がついていないエンティティが見つかることです。
データの値に着目して徹底的にその繰り返しを排除する作業の中で、繰り返しから「新しい意味」を見出すことがあります。ユーザ自身も意識していないエンティティが見つかる瞬間です。
業務に詳しくないデータモデラーの方であっても、心配無用です。
通常のコミュニケーション能力と正規化技術がきちんと身についていれば、ユーザ自身も気がついていないエンティティを抽出できるようになります。
「素材にエンティティを語らせる」姿勢を大切に、モデリングしてみましょう。

黒澤 基博