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関係は出来事である

今回は少々極論を言ってしまえ!と思っています。
「エンティティ」が未定義語であったとしても、ERモデルを使う人の多くは「エンティティ=もの」と考えていたようです。「もの」といっても少し幅があり、組織・社員・顧客・商品・場所などを対象としていました。
P.P.ChenがERモデルを発表してから、急速にこのモデルが普及し始めた要因の一つは、その導入のしやすさです。トップダウンに「もの」を認識し、その関係をリレーションシップで表現する方法が、直感的で扱いやすかったためです。


ところで、実世界に存在する「もの」は、他の「もの」から独立して、何の関係もなく存在するわけではありません。仮に、今この瞬間、時間が止まってしまえば、そこにある「もの」はそれ以後、何の変化もなく存在するでしょう。しかし、実際には時間の経過とともに、そこにある「もの」は別の「もの」にぶつかって壊れたり・融合したりします。つまり、何らかの出来事が発生して「もの」と「もの」が関係づけられるのです。
従って、関係は出来事である。(やっとコンセプチャルモデリングの哲学らしくなってきたかな?)
リレーションシップが出来事の記録として「いつ」「どこで」「誰が」「何を」といった従属データ項目をもつのは当然のことと言えるでしょう。

黒澤 基博


データ総研のMDMソリューション