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物流種別の整理

物流にはさまざまなバリエーションがあります。我々が概念モデルを作成する際に困るのは、そのバリエーションの呼び方が人によって違う場合です。
同じ企業の中でも、購買担当、生産担当、物流担当、倉庫担当など、立場によって使う言葉が違います。


たとえば、「出荷」「出庫」です。
お客様への納品行為を「出荷」と言い、倉庫からの払い出しを「出庫」と言う。「出荷」と「出庫」が概念的に排他の関係であればまだ整理も楽ですが、この例では、倉庫からお客様へ物を納める物流は、「出荷」でもあり「出庫」でもあります。
このような言葉の与え方は、企業や組織によって異なります。いわば方言といえるでしょう。
概念モデルを作成する前提として、複数のユーザが同じ業務認識であるか否か確認できなければなりません。しかし、ユーザ同士が会話するとこれがまた面倒なことになります。同じ会社に所属しているので、同じ言葉を使うものという先入観がありますから、言葉がすりあっていないことに気づかずに無限ループに陥ります。
そんなとき、物流種別を整理することが重要です。
「点」と「線」のデータモデルパターンでも少し触れましたが、線を表現する際は点と点を組み合わせるのが典型的な捌き方です。物流種別の整理でも、これを応用します。
[FROM拠点種別、TO拠点種別]−[物流種別]
  営業倉庫   顧客       営業出荷
  工場      顧客      工場出荷
  顧客      営業倉庫    営業返品
といった感じです。
また、受け払いに関しても、同様の整理を行う必要があります。
物流種別の整理は、ユーザ間のコミュニケーションを円滑にするだけではなく、業務間の情報連携を改善することやプログラムロジックを単純化することに役立ちます。

黒澤 基博


データ総研のMDMソリューション