物流種別を整理するにあたって、ここまでは「拠点Aから拠点Bに物を移すこと」を中心に考えてきました。しかし、これだけでは不都合な場合があります。
さらに追加すべき2つの観点を紹介します。
第一は、物の所有権を異動する観点です。単純な例は、物の存在場所は変わらないが所有権をAさんからBさんに異動する場合です。これを物流イベントエンティティに含めて管理します。また、複雑な例もあります。製造業の販売物流システムなどでは、所有権を明示的に扱わない場合があります。工場に物が置いてある場合所有権は製造部、倉庫に物が置いてある場合所有権は営業部、といった具合です。置き場所が決まれば所有者も決まるという単純なビジネス形態から、置き場所が決まっても所有者が決まらない多様なビジネス形態に変化する際に、所有権を明示的にします。
第二は、物の質を異動する観点です。A級品をB級品に変化させる出来事を物流イベントエンティティで扱う場合です。B級品になるきっかけは、きずがついたり、時間が経過したりとさまざまです。
どこまでを物流として扱うかに関してはいくつかの捌き方があると思います。いずれにしても、物流種別を整理した結果として、物流種別コードを定義すると良いでしょう。

























