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概念モデルを使った業務改善

汎用性の高いデータモデルパターンや業務フローパターンを知っている人は、それをよりどころとして業務改善ポイントを指摘できるようになります。
もちろん、我々情報システムに関わる人間が「物流拠点を統合しよう」などと言えるわけがありません。その種の業務改善は、物流のプロにお任せします。
ここで言う業務改善とは、「情報を扱う業務の改善」です。主に、「ねじまがったデータ構造を正すことによって業務的に扱う対象の幅を広げること」「情報伝達上の問題を解決すること」の2つです。


なぜ業務改善ポイントを指摘できるのか?それは、一般的な「形」と異なるモデル図を見ると「何か不思議だ」「ちょっと変」という違和感があるからです。
たとえば、BOM(部品構成表)は、部品展開・工程展開の2層になり、それぞれの層の中に、親部品・子部品のN:Mを表す「3角形」が見つかります。また、この「3角形」は保険業、通信業など製造業以外の業態でも、商品の構造として表われます。
「3角形」の形がくずれていることによって見つかる欠点の例をあげると
・物とサービスがバラバラではまずいね。この2つを統一すれ
 ば、もっと幅広いセット商品をつくることができますよ。
・新しい料金プランが登場した場合、その対応にかなりの
 時間がかかっていた場合、「3角形」の構造を導入する
 ことによって、より柔軟ですばやい対応が可能になるね。
などです。
概念モデルを使って、コンピュータシステムに対するユーザ要件を記述することは大切ですが、業務改善に役立つことはもっと重要だと思っています。
真のモデラーは、(情報を扱う)業務改善のプロを目指すべきでしょう。

黒澤 基博