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実体的エンティティと役割(ロール)的エンティティ

通信業のリソースエンティティには、顧客エンティティとそのサブタイプである契約顧客エンティティ・請求先顧客エンティティ・利用顧客エンティティが登場します。
ここで、顧客エンティティを実体的エンティティ、他の3つのサブタイプを役割(ロール)的エンティティと呼ぶことにします。


ここ数回の日記を読めばわかるように、役割(ロール)的エンティティはイベントの参照KEYに対応します。イベントの中で振舞う役割に対応したエンティティです。役割(ロール)的エンティティ独自に従属するデータ項目は、イベントの要請によってきまりますから、論理ファイルとして実装したくなるエンティティです。
実体的エンティティは、識別子たるKEYを発番するエンティティです。ビジネスの世界では、何を扱おうが商法の縛りを受けますので、法人・法人組織や個人といった単位が顧客エンティティのKEYの発番対象となります。実体的エンティティも論理ファイルとして実装する候補です。
イベントに対して役割(ロール)的エンティティは安定的です。しかし、契約イベントに対してこの3つの顧客をバラバラに発番してしまうと、全体最適化の視点では不都合なことがあります。たとえば、顧客全体の90%が契約顧客=請求先顧客=利用顧客であった場合、同じ顧客オカンレンスに3つの番号を割り振ることになります。これは認識の経済上問題があります。

黒澤 基博


データ総研のMDMソリューション