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エンティティの粒度

KEYを頼りに見つけたエンティティから、本質的なエンティティに近づくためには「値」「エンティティオカレンス」を確認すれば良いことを、前回話しました。それに関連して今回はエンティティの粒度を説明します。


粒度とは「つぶの粗さ細かさ」を指します。エンティティの粒度とは、エンティティオカレンス1件1件の意味的粗さ細かさです。「企業エンティティと組織エンティティでは、企業エンティティの方が、粒度が粗い(大きい)」といった使い方をします。
ところで、取引先エンティティが銀行口座を従属データとしてもっているとします。そこに、新しいユーザ要件が発生しました。「同じ取引先で2つ目の銀行口座をもてるようにしてほしい」というものです。
対処方法は2つあります。
A:もう一つ増やしたいといっている取引先に対して、別なエンティティオカレンスを追加する。
B:従属データ項目として、2つ目の銀行口座番号を追加する。
Aの場合、取引先エンティティの粒度は「銀行口座」のレベルですが、Bでは「企業(または組織)」となります。
まとめ
エンティティの業務的な意味とは、粒度の違いです。「粒度の違いとは、何別にエンティティオカレンスが発生するか」と言えるでしょう。
ちなみに、取引先エンティティを更新するプログラムやファイルを改修しなくてもすむため、Aを選択することがあるかもしれませんが、後日痛い目にあいます。取引先への債権管理や売上げ実績管理など、他のプログラムへ影響が広がるためです。

黒澤 基博


データ総研のMDMソリューション