データマネジメントは技術問題というよりも人の問題あるいは社風・文化問題の色彩が強いのですが、そういった内容を改めて確認できた書籍がここで紹介する「戦略的データマネジメント(トーマス・C・レドマン著・栗原潔訳)」です。
この書籍には、経営者あるいは情報システム部門がデータマネジメント上重視しなければならないことが記述されています。この日記で多くをご紹介できませんが、特に印象に残った点を2つお話します。
1つは、「データマネジメントの主体は誰か」という点です。
「顧客データは、顧客データベースの中に記録されており、顧客データベースを管理しているのは情報システム部門だ。だから、情報システム部門がデータマネジメントの責任者だ。」などと、誤った認識の企業が多いということです。言い換えると、「データマネジメントを経営課題・業務課題と捉えて取り組んでいない」ということ。
もう1つは、データ品質成熟度モデルです。
この成熟度モデルは、企業のデータマネジメント優良度をレベル1(無自覚)からレベル5(第一人者)までの5段階に区分しています。私がおもしろいと思ったのはレベル1が無自覚とされている点です。データ統合のスピードが事業統合を遅らせたり、データ品質の劣化によって顧客を怒らせることがあったとしても、レベル1の企業は「企業としてデータ品質問題を自覚していない」のです。
日本のデータマネジメントが遅れている(きちんと組織をつくり予算を確保して取り組もうとしない)のは、経営課題としての捉え方・自覚の問題、あたりが原因でしょうか。
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