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クラウド時代のデータマネジメント

最近、クラウドコンピューティングが旬の話題となっています。
クラウドコンピューティングとは、コンピュータのハードウェアやソフトウェアを自前で持つことなく、使いたいコンピューティング機能をネットワーク経由で利用することです。通常は「サービス」という形でこれらの機能を利用するので、月々の利用料を支払うことになります。

クラウドコンピューティングでは、典型的なアプリケーション機能が事前に用意されていますから比較的簡単に利用を開始できます。しかし、データマネジメントの視点で言えば課題も多いと考えています。
1つだけ課題をご紹介すると、「データの形」が自社の標準データに合わないことです。当該業務の範囲内でデータを扱う際は問題になりませんが、いくつかの業務システムを含めて串刺しでデータを見たいとき、自社の標準データとは違った形をしていて困ることがあります。典型的な対処法は、標準データとクラウドのデータの変換表を作成して、統合可能な形に変えることです。

この種の変換は、クラウドでなくても必要になります。一般の業務パッケージを買ってきて手早く導入したときも、自社の標準データとパッケージのデータが違った形であることがほとんどだからです。
手組みのシステム、業務パッケージ、クラウドの混在が、これからの情報システム構成にとって当たり前になります。そして、これらの環境の違いを越えて、データを統合して見ることが重要になってきます。全社的なデータ統合を可能とするデータマネジメントが、情報システム部門の役割として重視される時代になったということです。逆に、コンピュータシステムを製造して保守するだけでは、広い範囲のデータ活用やシステム構成のすばやい変更に対処できなくなってきました。

黒澤 基博