アンストラクチャードデータとは、日本語で言えば非構造化データであり、一般にメール文のようなテキスト・音声・画像・動画などを指します。アンストラクチャードデータは、事前に整理されたデータモデルを持たないため、特定目的のために検索・照会するには、いったん構造化の作業を通す必要があります。
(一方で、構造化データは情報システムを構築する際に設計されたテーブルやDWHのデータを指します。)
最近アンストラクチャードデータが注目されるのは、ソーシャルメディアのデータを活用したいという動機があるからです。新しいトレンド・新しい商品・新しいサービスを生み出す際に、企業はソーシャルメディアが使えると思っています。
我々が、ソーシャルメディア(たとえばTwitter・Facebook・Wikipediaなど)で体験したことは「参加することの楽しさ」「他の人々に影響を与えていることの喜び」「リアルとバーチャルが融合したコミュニケーションの心地良さ」です。一般の消費者は、もはや情報を一方的に受け取る存在ではなく、個人レベルであっても1つの情報発信源になります。
インフルエンサーになれば、その影響力は計り知れません。
企業はマーケティング戦略の1つとして、ソーシャルメディアを新サービス共創の場にしようと画策しています。アンストラクチャードデータの活用方法を模索する活動が、さまざまな領域で活発になってきています。