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3歳児の成長スピード

先月末、グーグルの人工知能「AlphaGO」が囲碁でハンデキャップ無しで初めてプロ棋士に勝ったというニュースが話題になりました。欧州チャンピオンに3度も輝いたことのある相手と5局戦って全勝したそうです。チェスや将棋では、既に人工知能がプロ棋士を負かしていますが、囲碁で勝つにはあと10年はかかると言われていました。この衝撃的な勝利を引き起こしたのが「ディープラーニング」です。三千万もの過去のプロ棋士の棋譜を読み込ませ、自己対戦を繰り返し行わせることでその実力を高めていったそうです。

このニュースを知った時、筆者はEテレで観た「スーパープレゼンテーション」という番組のある回を思い出しました。ご存知の方も多いと思いますが、この番組はアメリカのプレゼンイベント「TED」で行われたプレゼンを番組ナビゲーターの解説とともに紹介している番組です。日本語字幕は表示されますが、プレゼンの内容は全て英語で放送されます。筆者はリスニング力向上を期待しつつ(苦笑)、好みの内容であれば観るようにしています。

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フェイフェイ・リー:
どうやってコンピューターに写真を理解させるか
(How we’re teaching computers to understand pictures)
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/151028.html

※ちなみに「TED」のWebサイトでは以下で観ることができます。
「コンピューターが写真を理解するようになるまで」
https://www.ted.com/talks/fei_fei_li_how_we_re_teaching_computers_to_understand_pictures

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筆者はこのプレゼンテーションを観た際に2つの感想を持ちました。1つは、講演中「ディープラーニング」という言葉は出てこないが、それを理解するために非常に役立つ内容だと感じたこと。もう1つは、プレゼンターが「現状の人工知能は人間の3歳児に満たない程度である」と述べていたため、人工知能もまだまだこれからなんだなと感じたことです。

そこに冒頭のニュースです。衝撃的でした。人工知能は現実世界のあれもこれもを認識するなら3歳児かもしれないが、ある領域に特化した場合(今回は碁)は3歳児から恐ろしく急速に成長するのだ、という現実を見せつけられたからです。筆者にはちょうど3歳になる息子がいますが、確かにこの年頃の子供の成長スピードには目を見張るものがあります。昨日出来なかったことが今日出来ていたり、知らないだろうと思っていたことを知っていたりします。いつの間にか、教わる前に自分で知識を獲得できるようになっているのです。

フェイフェイ・リー氏の言う通り、人工知能が本当に3歳児まで成長したのだとしたら、ここから先、人工知能は一体どんな加速度で成長するのでしょうか…世間では「2045年、人工知能が人間の知能を追い越す」と人工知能の進化に関する話題がヒートアップしていますが、その「2045年問題」が現実味を帯びてきますね。

最後に、冒頭の「AlphaGO」は、今年の3月に現在世界最強とされる韓国のイ・セドル九段と対局する予定になっています。結果は一体どうなることやら…注目しましょう!

データ総研 コンサルタント