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シンプルに考える。「量」から「質」へ

時期的には、来期の計画策定をされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

システム開発の現場では、プロジェクトの工数を「人月」という単位で算出するのが一般的です。例えば、「12人月」と言った形です。この「人月」という考え方が厄介で、1人が12ヵ月かかるのも、12人が1ヵ月かかるのも、同じ「12人月」となってしまいます。

本当にこの「人」と「月」の等価性はあるのでしょうか?

この「人月」について考察した名著に「人月の神話(フレデリック・ブルックス著)」があります。「プロジェクトにおいては、例え潤沢なリソースを用意し、プロセスをMECEに分解できたとしても、人と月の等価交換はできない。それどころか遅延プロジェクトに要員を追加しても、納期が早まることはなく逆に遅延を助長してしまう。(ブルックスの法則)」と書かれています。

初版が1975年に発行され、既に40年が経過していますが、この「人と月の等価交換はできない」という結論を忘れ、「期間を半分にしたいので、倍の人を投入してくれ」という話が未だ無くなりません。

この書籍で言われていることのひとつは、プロジェクトは「人月」という「量」ではなくプロジェクトメンバー間のコミュニケーションの「質」に左右される、ということです。メンバーが増えればコミュニケーションは複雑化しますし、初期メンバーと追加メンバーでは、プロジェクトに必要な知識量に歴然とした差があります。

この問題を解消するためには、コミュニケーションの「質」を高めるしかありません。コミュニケーションの「質」を高めるためには、複雑なものを「シンプル」に共有することが有効です。

「シンプル」とは、プロジェクトで「統一された視点」、「統一されたルール」を厳格に規定し、それに従って、プロジェクト内で共有すべき対象を整理/分析することです。

弊社であれば、「業務」という複雑な対象を「データ(画面/帳票にあるデータ項目)」の視点から、「PLAN-DB(THモデルの表記ルールと分析手順)」というルールに従って整理/分析しています。

「あれもこれも」ではなく、「シンプル」にすることで、物事の本質が見極められるようになります。プロジェクトメンバーがその本質について重点的に議論することでより良い成果が生み出せます。『人月』という「量」ではなく、「シンプル」に考え、共有し、コミュニケーションの「質」を高めることが、プロジェクト成功の鍵となります。

データ総研 コンサルタント