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マスタ管理チームの業務貢献

複数業務をまたがった情報統合やサイロからの脱出を画策する際、リソースエンティティ(マスタデータ)に関するID(識別子)の統一や従属データの標準化が必須の要件になります。多くの企業でこの種の仕事は、マスタ管理チームが担っています。

マスタ管理チームは、企業によって呼び名が多少異なります。そのいくつかを紹介します。
・マスタ管理グループ
・マスタ標準化チーム
・コード・マスタセンター
・EA部マスタ管理課
・データ標準化チーム

呼び名はいろいろと異なりますが、マスタ管理チームの主な仕事は次のようのものです。
・リソースエンティティに関するデータ(マスタ)を全社的に統合する。
 (組織、人、取引先、企業、拠点、品、設備、国、通貨など)
・リソースエンティティのIDを統一する。
・既存のマスタ・IDと新しい統合マスタ・IDとが共存するしくみを構築する。 業務フローや管理体制も設計し、これが通常業務になるまでフォローする。
・専用の統合マスタ管理システムを構築・維持する。
・必要に応じて、各部署に散在していたマスタデータの登録・更新業務を巻き取り、マスタ管理チームが担当する。
・マスタデータの品質を評価し改善する。
・各システム開発プロジェクトに対して、統合マスタ・統一IDを使わせるように ガバナンスする。

さて、本題です。
今回のデータマネジメント通信で私が言いたいことは
「マスタ管理チームは業務貢献している。価値の高い仕事をしている」
「マスタ管理チームはもっと経営者から称賛されるべき」
の2点です。

データ総研はマスタ管理チームやデータ標準化チームのみなさんと伴走するように、20年以上仕事をしてきました。
マスタデータの管理は華やかさはありませんが、広範囲に情報活用する上では必要不可欠な仕事です。たとえば、次のいずれの場合もマスタ管理無しでは業務が成り立ちません。

・グループ企業をまたがってサプライチェーン全体の物の動きを把握し、 最適化の施策を考えられるのは、組織ID、拠点ID、品ID、取引先IDが統一され、物流データが標準化されているからです。

・グループでバラバラの営業活動や販促活動をしていたものを、情報を共有することで、新たなニーズを見つけたり、効果的な販促活動をしかけることができるのは、取引先ID、企業IDなどが統一されているからです。

・グループの集中購買で、従来と比較して年間何億円も安い金額で物を買えるのは、購買先ID、購買品IDが統一され、購買品の名称や価格データが標準化されているからです。

・グループ企業のキャッシュマネジメントとして、資金を融通しあったり、決済のマルチネッティングが可能なのは、企業IDや勘定科目IDなどが統一されているからです。

・グローバルに人材活用しようと考えたとき、個々人の経歴やスキルを評価できるのは、個人マスタと個人IDが整備されているからです。

・特定のデータに関して、権限のある人だけがアクセスできるようにして、情報セキュリティを保てているのは、個人IDを核にした認証システムが機能しているからです。

これらのマスタやIDを整備してきたマスタ管理チームはほんとうにすばらしい仕事をしてきました。整備の道のりは険しく、大変な苦労がありました。一旦整備できたとしても、統合された状態を維持しつづけるのはさらに大変で、多くの企業が挫折しています。現在も維持することができている企業は称賛に値します。

そして、今このような効率的な業務ができていることは、まだできないない企業から見れば、大変うらやましいことです。きっちり仕事をしているマスタ管理チームは、もっと経営者や業務部門の方々から称賛されるべきです。

ある会社では、社長が「品目コードの統一はわが社の悲願だった。成功させてくれてありがとう」とプレゼンしました。また、以前コード統一事例セミナーでプレゼンした会社では、年に一回データ標準化に関わる人達を集めて感謝の会を実施しているそうです。

我々もずっとマスタ管理チームにエールを送り続けます。マスタ管理チームがやってきたこと、やり続けていることはすばらしい!

データ総研 コンサルタント