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データマネジメントマチュリティモデル

DAMA-DMBOKには10のデータマネジメント機能が記述されていますが、これらのデータマネジメント機能を全社的に導入する企業のなかには、マチュリティモデルを使っているところがあります。
(DAMA-DMBOKについてはこちらhttp://www.drinet.co.jp/dmbok

マチュリティモデルとは成熟度の段階を定義したもので、その企業のデータマネジメントがどの程度の成熟度に至っているかを位置づける「ものさし」です。
成熟度を評価する対象となるものは、主に成果物の品質あるいは作業の実施度合い・効率です。
データマネジメントに取り組み始めた段階、2年後・3年後の段階、あるいは目標とする段階などを可視化し、活動する人々のベクトルをあわせるために使います。

2011年のエンタープライズデータワールドカンファレンスで紹介されたデータマネジメントマチュリティモデルは、縦軸にデータマネジメント機能のアクティビティ、横軸にCMMIの成熟度を設定した表の形をしています。
※マチュリティの詳細はこちら
 http://goo.gl/QIUGD
 http://goo.gl/7M52F
※CMMIについてはこちら
 http://ja.wikipedia.org/wiki/CMMI

CMMIの成熟度は組織の能力を明示するもので、あらかじめ定義した「データマネジメントで実施すべきこと」が「どの程度上手にできるようになっているか」を表現します。
CMMIの成熟度は汎用的ですが、データの有効活用それ自身を評価するわけではありません。その点は注意が必要です。
また、マチュリティモデルとは呼ばないものの、成長の段階を定義している別の枠組みもあります。

トーマス・H・ダベンポートの「発展の5段階」
レベル1:分析力に劣る
レベル2:分析力の活用が限定的
レベル3:分析力の組織的な強化に取り組む
レベル4:分析力を備えている
レベル5:分析力を武器にしている。
(「分析力を武器とする企業」,日経BP社, 2008、
 「分析力を駆使する企業」,日経BP社, 2011、
  共にトーマス・H・ダベンポート他)

ダベンポートは、データ、エンタープライズ、リーダシップ、ターゲット、アナリストの要素が重要と言っており、発展の5段階ごとにこれらの要素がどうあるべきかを説明しています。

ジム・デイビスの「5段階の進化パターン」
レベル1:個人
レベル2:部門
レベル3:全社
レベル4:最適化
レベル5:革新
(「分析力のマネジメント」, ジム・デイビス他, ダイアモンド社, 2007)

ジム・デイビスは、インフラ、ナレッジ・プロセス、人的資本、企業文化の4つの要素が重要と言っており、上記の5レベルそれぞれで、4つの要素がどうあるべきかを説明しています。

これらのマチュリティモデルや進化パターンを使う際に気をつけるべきことは、「形式的にならない」ことです。もっと踏み込んで言えば、「2年後にはレベル3にしたいから、インフラは全社DWHを構築して、
ナレッジ・プロセスは×××にして、人的資本は○○○にして・・・・・」と発想すべきではないということです。

データマネジメントに取り組む際は、業務面で効果をアピールできるビジネスドライバーをいくつか見つけて、「データ活用がどこまで進みどのような効果を生んだか」に意識を集中すべきなのです。
「マチュリティモデルは使っても良いが振り回されるな!」が正解でしょう。

データ総研 コンサルタント