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データウェアハウス構築・維持の悩み・課題

ほとんどのユーザ企業は、何らかの形で情報照会系システムを構築・維持しています。今回は、特にデータウエアハウス(DWH)の構築・維持に関わる悩みや課題を解説します。

一番多く聞く悩みは、「DWHが単なるデータの入れ物になっており、有効活用されていない」というものです。DWH構築時に、「とにかく発生したデータを入れておけば、いろいろと使えるのだから、何でも蓄積しよう」との方針のもと、さまざまなデータをDWHに持つことにしました。DWH構築後の一定期間、確かにある程度の情報活用が進んだのですが、結局のところ現在は期待されたほど使われていないという実情です。

こうなってしまった原因をいくつか考察してみます。

1 情報活用そのものをきちんと業務設計していなかった
 ・DWHツールの導入が先行し、本来の目的である「情報を使って業務をどのように支援するか・改善するか」について、設計していなかったことが原因です。
 ・本来は、新しい意思決定プロセスを導入するという視点で、DWH構築プロジェクトを検証する必要があったのです。ツールの導入=意思決定業務の改善とならないことを理解しておきましょう。

2 情報要求が変化することを前提とした設計が必要だった
 ・実績集計や分析のやり方は、さまざまな要因で変化します。管理者が変わる、商品の売り方が複雑になる、提携先が増えるなど、その原因はいくつも考えられます。
 ・情報要求が変化したときに、システム部門が改修の手を入れずに対応できる方法を考えておかねばなりません。そうでなければ、毎回時間と費用がかかるようになり、利用部門から改修要求が出てこなくなります。「いちいち頼むのは面倒だからEXCELでなんとかしよう」ということになりがちです。

3 利用部門のスキルアップ教育が必要だった
 ・DWH導入時には、どの企業・どの部門でも、新しいツールを使いこなせるユーザが数人出てくるものです。その人達が頑張ると、一見情報活用が進んだように見えます。
 ・注意すべきは、そういったスーパーマンが異動したときです。引継ぎが上手にできず、いっきに情報活用が後退することがあります。
 ・優秀な人財に頼ることなく、多くの人達が活用できるスキルアップ教育を用意しておくと良いでしょう。もちろん、OJT方式で実践することもわすれずに。

4 使えるデータがあるのか見つけられない、見つけたが内容が違っていた
 ・この種の問題は、どのようなデータがあるかの検索およびデータ定義の質に起因しています。言い方を変えると、メタデータ管理の質が、データの再利用性を高めます。
 ・どこにどのようなデータがあるのか、そのデータがどんな意味なのかきちんと管理されていれば、利用部門の人達は活用しやすくなるのです。

5 いくつかの帳票で、同じデータのはずなのに値が異なり信用されなくなった
 ・「売上金額が帳票ごとに微妙に異なるんだ」という声をよく聞きます。
   これにはいくつかの理由が存在しますが、典型的なものは次のとおりです
   ・計算タイミングがずれていた
   ・計算する元となるソースデータが異なっていた
   ・標準化が充分でないため「売上金額」の定義が複数存在した。
    ネットの売上金額とグロスの売上金額、出荷基準の売上金額と着荷基準の売上金額など。

データウエアハウスは、10年程度のサイクルで再構築される傾向があります。次のサイクルがきた時、長期に使い続けることができるしくみを構築したいものです。システムとしても業務プロセスとしても。

データ総研 コンサルタント